C++は、1983年にAT&Tベル研究所のビャーネ・ストロヴストルップさんが公開をしたプログラミング言語です。
C++は、C言語をもとに作られました。
C++は、世界的IT企業のGoogleに社内標準言語の1つとして採用されていますし、TIOBE(トゥービー)の人気プログラミングランキングで上位に選ばれています。
C++は、家電やロボットなどの組め込みソフトウェア開発から、スマホアプリ開発やWebアプリケーション開発にまで幅広く利用されています。
C++は「シープラ」と省略されて呼ばれることがあります。
コンパイル言語
C++はコンパイラ言語という特徴があります。
コンパイラ言語とは、機械語に一括して変換してから実行するプログラミング言語のことで、処理が高速という特徴があります。
コンパイラ言語には、「C++」のほか、「C言語」、「Java」、「Kotlin」などがあります。
オブジェクト指向言語
C++はオブジェクト指向言語という特徴があります。
オブジェクト指向言語とは、オブジェクト指向開発という「データと処理」を1セットとしてプログラムを組み立てていく開発手法に適した言語のことです。
オブジェクト指向言語には、「C++」のほか、「C#」「Java」「Kotlin」などがあります。
C++はC言語をもとに作られていますが、C言語はオブジェクト指向言語ではない点に違いがあります。
C言語は多くのプログラマが参加する大規模開発は向いていません。
高速処理が可能
そのため、C言語にオブジェクト指向を取り入れたC++が開発されました。
C++は処理が高速です。
C++と同じコンパイラ言語には、JavaやC#がありますが、C++はこれらより高速に処理できることが多くあります。
というも、JavaやC#は、仮想マシンを介して実行されるのに対して、C++は仮想マシンを介さずに実行されるからです。
また、C++は、大量データと高速処理が必要な人工知能開発に使われています。
人工知能開発には、プログラミング言語の「Python」が使われることが多いですが、Pythonは処理が遅いです。
そこで、Pythonのライブラリには、高速処理ができるC++で作られたライブラリがあります。。
C言語との互換性
C++は、C言語と互換性があります。
そのため、C++からC言語のプログラムを呼び出すことができます。
また、C言語で実現できることは、C++でもほとんど実現することができます。
C#、Java、Scala、Kotlin、JVMについては別で解説します。
ぜひご参考ください。