エンジニアは「総合型」と「特化型」どちらの転職エージェントを使うべき?両者の違いを解説します

転職エージェントの選び方
エンジニア転職

転職活動を強力にサポートしてくれる転職エージェントは、求職者にとって頼りになる存在です。

しかし、いざ転職活動を始めるにあたり、どの転職エージェントに登録すればよいか迷ってしまった経験はないでしょうか?
というのも厚生労働省の平成30年度職業紹介事業報告書によると、転職エージェントは全国でなんと24,000社存在し、東京だけで7,000社以上も存在するのです。

これだけたくさんの転職エージェントが存在すると、迷ってしまうのも当然です。
そこで今回は転職エージェント選びの参考にしていただけるよう、転職エージェントの種類や特徴について紹介していきます。

未経験からエンジニアへの転職を目指す方向けの記事を複数書いています。併せてチェックしてみてください。

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この記事の執筆・監修

キノコード
キノコード    

テクノロジーアンドデザインカンパニー株式会社のCEO。
日本最大級のプログラミング教育のYouTubeチャンネル「キノコード」や、プログラミング学習サービス「キノクエスト」を運営。
著書「あなたの仕事が一瞬で片付くPythonによる自動化仕事術」や、雑誌「日経ソフトウエア」や「シェルスクリプトマガジン」への寄稿など実績多数。

総合型転職エージェントと特化型転職エージェントの違いとは

転職エージェントは大きく分けて「総合型」、「特化型」の2種類があります。
総合型はその名の通り、あらゆる業界の求人を幅広く扱います。
一方で特化型は特定の業界の求人のみを扱います。
両者は一長一短があり、転職活動ではそれぞれの特徴を理解しておくことが重要です。

総合型転職エージェントの強み

  • 非公開求人を含め、取り扱う求人数が多い
  • 転職活動のノウハウを豊富に持っている
  • キャリアアドバイザーのサポートの質が安定している

非公開求人を含め、取り扱う求人数が多い

総合型転職エージェントは人材業界大手の企業によって運営されていることが多いです。
その認知度の高さゆえ、ベンチャー企業から大企業まで多くの求人が集まってきます。

また求人の多くは非公開求人で、マイナビエージェントの場合、全体の約80%が非公開求人となっています。
求職者にとって非公開求人を含め、さまざまな求人を幅広く見ることができるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

転職活動のノウハウを豊富に持っている

利用者の多い総合型転職エージェントには、転職ノウハウが豊富に蓄積されています。
例えばキャリアアドバイザーは膨大な人数の応募書類の添削を経験しており、求職者は書類選考の通過率UPに効果的な書き方をキャリアアドバイザーから学ぶことができます。

こうした書類選考通過率、内定率UPに役に立つ転職ノウハウは、総合型転職エージェントの方が豊富に持っています。
特に転職経験の少ない人は、総合型転職エージェントを活用してこうした転職ノウハウを早めにインプットするのが良いでしょう。

キャリアアドバイザーのサポートの質が安定している

総合型転職エージェントを運営しているような大手企業では、人材育成のための研修がしっかり整備されています。
またサービスの質のばらつきを減らせるよう、転職サポートについても多くの部分がマニュアル化されています。

もちろん属人的な部分も依然として多く残っているものの、キャリアアドバイザーのサポートの質は安定して高い傾向にあります。

総合型転職エージェントの弱み

  • キャリアアドバイザーの専門性が低い
  • 事務的な対応になることもある

キャリアアドバイザーの専門性が低い

総合型転職エージェントのキャリアアドバイザーは、一人で幅広い業界の求職者を担当しています。
俯瞰的な視点で求職者にアドバイスを行うことができる一方、各業界の専門性を高くは持ち合わせていません。

そのためエンジニアの場合、技術的な話があまり通じないことに物足りなさを感じるかもしれません。

事務的な対応になることもある

多忙なキャリアアドバイザーだと、求職者への対応やサポートが事務的になることもあります。
総合型転職エージェントのキャリアアドバイザーは、一人で数十人の求職者を担当していることも多く、求職者一人ひとりに取れる時間が限られています。

また成果報酬型のビジネスモデルのため、転職意思の高い人を優先的にサポートする傾向にあります。
転職意思が低いと見なされると、事務的なサポートに変わってしまうことも少なくありません。

特化型転職エージェントの強み

  • キャリアアドバイザーが業界に精通している
  • 業界特有の選考対策に強い
  • 企業とのつながりが強い

キャリアアドバイザーが業界に精通している

特化型転職エージェントでは、キャリアアドバイザーは業界出身であることが多いです。

業界知識が豊富なのはもちろんのこと、求職者と似たバックグラウンドを持つからこそ、一人ひとりの志向やスキルをしっかり理解してくれます。

こうした背景から総合型転職エージェントと比較して、求職者はマッチング精度の高い求人の提案を受けられます。

業界特有の選考対策に強い

業界特有の選考フローが存在する場合は、前もってしっかり対策をしておかねばなりません。

エンジニアについて言えば、選考フローでスキルチェックをされることがあります。
例えばメルカリの選考フローでは、コーディングテスト、技術課題があります。(出典:メルカリの採用ページ

  1. 書類選考
  2. コーディングテスト(出題された問題をプログラミングで解く)
  3. 技術課題(課題となる仕様を満たすコードを実装する)
  4. 面接

こうした業界特有の選考対策を技術面の話を含め相談できるのは、特化型転職エージェントならではと言えるでしょう。

企業とのつながりが強い

特化型転職エージェントは特定の業界に特化したサービスを提供していることもあり、業界内の企業とのつながりが強い傾向にあります。

そのため求人の募集の背景なども情報として詳しく持っていることがあります。
求職者はこれらの情報を踏まえることで、企業のニーズにマッチする効果的な自己PRを作成することができます。

特化型転職エージェントの弱み

  • 取り扱う求人数が少ない
  • キャリアアドバイザーの質にばらつきがある

取り扱う求人数が少ない

特化型転職エージェント各社の取扱う求人数は、総合型と比較し少なめです。
そのため限られた求人の中からしか応募先を選べない、求人の比較を十分にできない、といったデメリットがあります。

キャリアアドバイザーのサポートの質にばらつきがある

総合型転職エージェントと比較して、キャリアアドバイザーのサポートの質にばらつきがあります。
これは特化型転職エージェントに中小企業が多く、大手の総合型転職エージェントほど人材育成のための研修や転職サポートのマニュアルを整備できていないからだと考えられます。

キャリアアドバイザーとの相性が良くないと感じたら、他社に切り替えるか、担当変更の申し出を行うようにしましょう。

総合型&特化型転職エージェントのおすすめ活用方法

総合型と特化型の転職エージェントには、一長一短があることをご理解いただけたでしょうか?
それぞれの強みを活かすためにも、両者を併用するのがおすすめです。

まず総合型転職エージェントを使って、業界共通の転職ノウハウをインプットするとともに、さまざまな求人を見ることで求められるスペックや年収の相場感を把握しましょう。
そのうえで特化型転職エージェントを使って、業界や企業に特化した情報収集や選考対策を進めていくのがおすすめです。

以下でおすすめの総合型&特化型転職エージェントの特徴を簡単にまとめています。
興味のある転職エージェントが見つかったら、各社のホームページにて詳細を確認してください。
信頼できるキャリアアドバイザーを見つけるためにも、複数社に登録することをおすすめします。

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