転職で「ポートフォリオ」がエンジニア未経験者にとって重要な理由

エンジニア未経験者が、エンジニアに転職するには、ポートフォリオが必須といっても過言ではありません。
この記事ではその理由について説明をしたいと思います。
では、なぜポートフォリオが必要なのでしょうか?
近年、プログラミングの需要はますます増加しています。
しかし、人材の供給が全く追いついていないという状態です。
一方、企業側も誰でも良いというわけではなく、人材不足ゆえに即戦力を求めています。
この「即戦力」という言葉が、エンジニア未経験者にとって、重いハードルになってしまうのもまた事実です。
そこで、ここではエンジニア未経験者でも、企業に積極的にアピールできる方法の一つとして「ポートフォリオ」が必要になってくるのです。

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エンジニアのポートフォリオとは

ポートフォリオとは、いわゆる「作品集」のことで、自分の能力やできることを評価してもらうために作成するものです。
元々ポートフォリオとは書類を運ぶためのケースのことを指す言葉で、「ひとかたまりの意味のある書類の束」というようなニュアンスがあります。
それが転じてデザイナーなどのクリエイティブ業界で、デザイナーなどの「作品集」をポートフォリオと呼ぶようになりました。
これを踏まえて、エンジニアのポートフォリオとは一体なんなのでしょうか?
エンジニア領域の「ポートフォリオ」は、「ITを活用したサービスやアプリ、またはそのソースコード」のことです。
ITエンジニアとは、ITを駆使して何らかの成果物を作るクリエイターです。
そのエンジニアが作った作品集のことを「ポートフォリオ」といいます。
このポートフォリオを通して、ソースコードや作成したサービス・アプリを見てもらい、自分がどれだけプログラミングができるのかを見てもらえるというわけです。

エンジニア未経験者がポートフォリオを作るメリット

エンジニア未経験者がポートフォリオを作るメリットは非常に大きいです。
経験者は、その経歴を見ることである程度どんなことができるのか把握しやすいです。
しかし、未経験エンジニアの方だと、経歴がないので採用担当の方は「どこまでスキルがあるのか?」を測りづらいです。
したがって、未経験者の方はしっかりとポートフォリオを作成し、自分の能力をアピールする必要があるのです。
一方、ポートフォリオがなければ、京葉担当の方はスキルを測れずポートフォリオがあり実力がわかる応募者を採用することになるでしょう。
つまり、ポートフォリオを作るメリットは、主に次の3つです。

スキルをアピールできる

一番大きいのはスキルをアピールできることです。
具体的には、ポートフォリオを作ることで下記をアピールできます。

  • どのプログラミング言語を使えるのか
  • どれくらいプログラミングができるのか
  • データベースなど、別の機能と連携できるか
  • どんなアプリ・サービスを作れるのか

やる気もアピールできる

未経験者が1からプログラミングを初めて、自分でしっかりポートフォリオを作成して面接に望むというのは、長い道のりになります。
大変だからこそ、そこまでしっかりやる以上業界に入る覚悟があると捉えることができます。
反面、ポートフォリオを作らないで面接に挑むと、自分のスキルを言葉で説明する必要もある上、現物がないので信用性に欠けます。
本気で転職するならポートフォリオは作ることをおすすめします。

面接慣れしてなくても有利に面接を進められる

「面接が苦手で、思ったことをうまく話せない…」という方もいらっしゃると思います。
そんな方でもポートフォリオがあれば、

  • 喋らなくても相手に伝えられる
  • 担当者の意識が自分ではなくポートフォリオに向く
  • 話のネタになる

といったメリットがあります。

エンジニアのポートフォリオの作成ポイント

ポートフォリオを作成するメリットをご理解いただけましたでしょうか?
最後に、エンジニアのポートフォリオのポイントとなる部分をお伝えします。
ポートフォリオ制作において重要なのは次の5つです。

  • アプリやサービスを1本作りきる
  • ソースコードを公開しておく
  • ソースコードの美しさを保つ
  • 作成したアプリやサービスの概要やこだわった点をまとめておく
  • スキルシートを作成する

アプリやサービスを1本作りきる

一番大事なことです。
ものすごく簡単でも構わないので、とにかく「動かせるアプリ・サービスを1本以上作る」ことが重要です。
おそらく採用担当者の方の中にもエンジニアはいらっしゃるとは思いますが、それでもソースコードだけでは頭でイメージしにくいです。
また、アプリやサービスを1本作ると、プログラミングの書籍やスクールのカリキュラムでは出てこない問題に直面します。
バグの原因調査・修正などは、実際にものづくりしないとなかなか上達しません。
その一方で、1つ作ることでバグの原因調査・修正などを乗り越えた点も評価されます。
また、しっかり動くアプリ・サービスを作ることで、より興味も持ってもらえるので、やはり動くプログラムを作ることが重要です。

ソースコードを公開しておく

作成したアプリ・サービスのソースコードを公開しておくことで、開発部門の採用担当の方に見てもらうことができます。
したがって、作成したアプリ・サービスのソースコードを公開しておきましょう。
ソースコードの公開とは、インターネット上に自分のソースコードを公開するという意味です。
有名なのは、GitHubです。
したがって、GitHubを使って公開しておくのが無難でしょう。
GitHubであれば、第三者に見られたくない場合は、プライベートな空間にソースコードを置くこともできます。
また、GitHubは実際の開発現場で使われていることが多いため、積極的に利用した方がよいでしょう。

ソースコードの美しさを保つ

ソースコードは書く人によって綺麗さが異なります。

  • インデントはしっかりしているか
  • 似た処理は関数化してDRYなプログラミングを心がけているか
  • 深すぎるネストがないかチェックしているか
  • 難しい処理には適切なコメントが入っているか

など、こういった点は地味ですが、重要な評価ポイントです。
というのも、この業界では自分が書いたソースコードを、機能の追加・修正のために別の誰かが修正するということがしばしば発生するからです。
そのとき、ぐちゃぐちゃなコードだと修正に時間がかかったり、思わぬバグに遭遇したりする可能性が高くなり、その分、ソースコードの修正に時間がかかってしまいます。
一方、ソースコードが綺麗だと比較的楽に修正できるので非常に助かります。

作成したアプリやサービスの概要やこだわった点をまとめておく

作成したアプリやサービスの概要やこだわった点をまとめておきましょう。
これはポートフォリオ自体というより、面接時に聞かれることを想定して、あらかじめ「想定問答」を用意しておくというニュアンスに近いです。
例えば

  • アプリ・サービスの概要
  • コンセプト
  • 使用したプログラミング言語やデータベース
  • 使用した開発ツール
  • こだわったポイント
  • 開発で苦労したところ

こういった観点から、聞かれそうなこと、または自分が伝えたいことを用意しておくことで、スムーズに面接を進めることができます。
特に苦労したところ(未知のバグに遭遇して、色々調べて直せたけど1時間以上かかったなど)は共感できるものも多いので、1つ用意しておくと面白いかもしれません。

スキルシートを作成する

最後にスキルシートを作成しましょう。
スキルシートとは主に次のような項目を記述したものです。

  • 使えるプログラミング言語(Python, PHP, Java, Go等)
  • 使えるデータベース(MySQL, Postgresql, Redis等)
  • 使えるツール(vscode, AWS, Apache等)

これらをどれくらい使えるのかの熟練度も交えたものがスキルシートです。
ただし、書ける内容が多くない場合は無理に用意する必要はありません。
あくまで補佐的なものなので、スキルシートに力を入れるよりポートフォリオ制作に力を注ぐ方が自分のスキルをアピールできるでしょう。

エンジニア未経験者はポートフォリオがあると転職に有利

エンジニアの面接では人柄や職歴なども加味されますが、なによりも採用担当者が見ているのは「仕事ができるスキルを持っているか?」これにつきます。
エンジニア転職は他の業種にない「成果物を持ち込んで話ができる」点が面白いと言えますが、その分用意すべきものは多く、より入念に準備することで他の候補者に1歩2歩リードすることが可能になります。
未経験者がエンジニア転職する上でポートフォリオ作成は非常に重要であり、本気で目指すのであれば早いうちから「どんなモノを作りたいのか」を考えておくと良いかもしれません。

どんなポートフォリオを制作すればいいか?

では、どんなポートフォリオを制作すればいいのでしょうか?
それは転職先の技術にあわせたポートフォリオを制作した方が良いでしょう。
そのためには、どんな会社に転職をしたいか?
そして、その会社で扱っているプログラミング言語、データベース、ツールは何かを調べることです。
そういった把握がまだの方は、転職サービスに登録することをおすすめします。