IaaSとは、Infrastructure as a Serviceの略で、イアース、またはアイアースと呼ばれています。
IaaSは、クラウドサービスの1つです。
クラウドサービスとは、インターネットを通して、データやアプリなどを提供するサービスのこと。
クラウドサービスは、簡単にいうと、自分のパソコンにインストールするものではありません。
自分のパソコンにインストールせずに、アカウントをもっていればサービスを利用できるものがクラウドサービスです。
クラウドサービスの種類
クラウドサービスには、IaaSの他に、PaaS(パース)やSaaS(サース)と呼ばれるものがあります。
これらは、提供する内容が異なります。
IaaSは、インターネット回線などのネットワーク、ハードディスクなどのストレージ、CPUやメモリなどを提供するサービスのことです。
イメージとしてはOSなどが入っていない空のコンピューターを貸し出すイメージです。
PaaSは、IaaSの内容に加えて、OSやデータベースなどのミドルウェアがインストールされているサービスのこと。
SaaSは、PasSの内容に加えて、アプリケーションを提供するサービスのことです。
メリットとデメリット
IaaSは他のクラウドサービスに比べ、非常に自由度が高いです。
例えば、IaaSは先ほど紹介したように、CPU性能やメモリ容量などリソースの変更が可能です。
また、PaaSではOSなどのミドルウェアを自由に選ぶことができない場合が多いです。
しかし、IaaSはCPUなどのハードウェア構成から、ミドルウェアまでユーザーが自由に選ぶことができます。
自由度が高いのはIaaSのメリットですが、裏を返せば最適な構成にするための専門的な知識が必要であるとも言えます。
提供したいサービスを開発するために必要なハードウェアのスペックや、OSなどの知識がなければ、IaaSを活用するのは難しいかもしれません。
IaaS サービス
IaaSを提供しているサービスを2つご紹介します。
1つ目は、Amazonが提供しているAWSです。
IaaS市場におけるシェアは45%で、約半分を占めています。
サーバはEC2、ネットワークはVPC、ストレージはS3など、サービスごとに名前が付いており、ユーザーが独自にカスタマイズしながら利用できるようになっています。
2つ目はニフティが提供している国産のIaaS「ニフクラ」です。
AWSと比べると利用できる機能の面で劣りますが、IaaSとしての一通りの機能は全て揃っています。
また、国産なので必要な情報は日本語で入手できるので、英語を一々翻訳するようなことはなく、快適に活用できます。