SaaSとは、Software as a Serviceの略で、サース、またはサーズと呼ばれています。
SaaSは、クラウドサービスの1つです。
クラウドサービスとは、インターネットを通して、データやアプリなどを提供するサービスのこと。
クラウドサービスは、簡単にいうと、自分のパソコンにインストールするものではありません。
自分のパソコンにインストールせずに、アカウントをもっていればサービスを利用できるものがクラウドサービスです。
クラウドサービスの種類
クラウドサービスには、SaaS(サース)の他に、IaaS(イアース)、PaaS(パース)と呼ばれるものがあります。
これらは、提供する内容が異なります。
IaaSは、インターネット回線などのネットワーク、ハードディスクなどのストレージ、CPUやメモリなどを提供するサービスのことです。
イメージとしてはOSなどが入っていない空のコンピューターを貸し出すイメージです。
PaaSは、IaaSの内容に加えて、OSやデータベースなどのミドルウェアがインストールされているサービスのこと。
SaaSは、PasSの内容に加えて、アプリケーションを提供するサービスのことです。
メリットとデメリット
SaaSは、インターネット経由でソフトウェアを使うことができます。
なので、例えば自宅ではデスクトップのパソコンで、外出先ではノートパソコンで、といったように、別の端末で同じクラウドにあるソフトウェアを使うことができます。
SaaSには、複数のユーザーが同時に作業できるサービスがあります。
なぜなら、SaaSはインターネット上にあるソフトウェアを使うからです。
例えば、Mircosoftのoffice系のSaaSです。
WordやExcelにに入力して保存すると、自分以外のユーザにすぐに編集した内容が表示されます。
このような使い方が可能なので、グループワークに適していると言えるでしょう。
しかし、SaaSは、基本的に用意されているソフトウェアを使用するだけなので、カスタマイズ性は非常に低いです。
仮に用意されている機能だけでは足りない場合、サービス提供者に独自カスタマイズを依頼するか、それもできなければソフトウェアを自作する以外の方法がありません。
SaaS サービス
SaaSは今日では当たり前のように使われるようになりましたが、その中でも有名なサービスをご紹介します。
1つ目はG Suite(ジースイート)です。
G Suite(ジースイート)はGoogleが提供しているサービスです。
仕事でよく使われるソフトウェアを一つにまとめたアプリケーションパッケージです。
オンラインストレージやメール、グループチャット、ドキュメント、スプレッドシート、スライド作成などのツールが揃っています。
G Suite一つで多くのビジネスシーンに対応できます。
2つ目はEvernoteです。
EvernoteはEvernote Corporationが提供している「オンラインメモ」アプリです。
書いたメモをカテゴリやタグで分けたり、それを他のユーザと共有することができます。