GCPとは、Googleが提供しているクラウドサービスです。正式名称は「Google Cloud Platform」です。
クラウドサービスとは、インターネットを通して、データやアプリなどを提供するサービスのことです。
クラウドサービスは、簡単にいうと、自分のパソコンにインストールするものではありません。
アカウントをもっていれば、どの端末からでもサービスを利用できるものがクラウドサービスです。
GCPはGoogleが社内で使っているテクノロジーをそのまま借りられるクラウドサービスです。
ちなみに、GCPに似たクラウドサービスにAWSやAzureなどがあります。AWSはAmazonが、AzureはMicrosoftが提供しています。
クラウドサービスの種類
クラウドサービスには、IaaS(イアース)、PaaS(パース)、SaaS(サース)の3つがあります。
これらは、提供する内容が異なります。
IaaSは、インターネット回線などのネットワーク、ハードディスクなどのストレージ、CPUやメモリなどを提供するサービスのことです。
これは、OSなどが入っていない空のコンピューターを貸し出すイメージです。
PaaSは、IaaSの内容に加えて、OSやデータベースなどのミドルウェアがインストールされているサービスのこと。
SaaSは、PasSの内容に加えて、アプリケーションを提供するサービスのことです。
GCPは、この中でもIaaS、PaaSに当たります。
Googleが提供するSaaSには、G Suite(ジースイート)があります。
GCPのメリット
GCPは人工知能開発に向いています。
Googleは、人工知能の中でもディープラーニングの開発に使われる「TensorFlow」というライブラリを開発しています。
ディープラーニングとは機械に大規模なデータを渡して学習してもらう「機械学習」の一つです。機械に学習させることで、新しく入力されたデータを分類、識別することが主な目的です。
GCPは「TensorFlow」との親和性が高く、これを使用した開発に適してると言えます。
GCPはビッグデータの解析でもパワーを発揮します。
ビッグデータとはシステムのログや、機械学習のための大規模データなど、一般的なデータベースでは扱うのが困難なほど大量なデータのことです。
検索エンジンの開発から始まったGoogleは、検索性能の向上に欠かせなかったビッグデータを活用する技術に長けています。
GCPのデメリット
GCPは日本ではまだAWSほど馴染みのあるクラウドサービスではありません。
また、サービス自体が英語だったり、日本語の情報が少ないという難点があります。