6Gとは?|6Gは未来の通信システム。6Gの特徴や仕組み、5Gとの違いなどを、図解を使って3分でわかりやすく解説します

こんちには。キノコードです。
このレッスンでは、 6Gについて説明をします。

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6Gとは、2030年頃に導入されると予想されている次世代通信規格のことです。
6Gは、「第六世代移動通信システム」の略称です。
現在の通信システムは、4Gです。
次の通信システムである5Gは、日本では2020年春頃にサービス開始される予定です。
6Gは、その次の通信システムです。
この6Gにはどんな特徴があるのでしょうか?また、6Gが実現することで、どんな未来がやってくるのでしょうか?
そんなことを説明していきたいと思います。

なぜ6Gが必要なの?

6Gはなぜ必要なのでしょうか?
2020年の春に5Gがサービス開始される予定です。
この5Gの登場によって、YouTube動画再生や映画のダウンロードなど、通信の待ち時間は大幅に減少すると予想されています。
しかし、今後多くの「モノインターネット(=IoT)」が登場することでデータ容量が増え、5Gでは処理しきれないとも考えられています。
では、なぜ「モノインターネット(=IoT)」が登場すると、5Gでは処理できなくなるのでしょうか?
それはあらゆるモノがインターネットに接続されるようになるからです。
例えば、自動運転が始まれば車というモノがインターネットに接続されるようになります。
また、2020年代にはドローンによる郵便物の配送が始まるでしょう。
ドローンはインターネットにより飛行を制御するようになります。
そのほかにも、スマホだけではなく、時計や眼鏡などのウェアラブルデバイスもインターネットに接続されるでしょう。
つまり、2020年代には、今より遥かに多くのモノがインターネットに接続されることにより、5Gでは処理できなくなることが予想されるからです。
そこで登場するのが、新たな次世代通信規格である「6G」なのです。

6Gの特徴

では、6Gにはどのような特徴があるのでしょうか?
6Gには、いくつか特徴があるのですが、ここでは「超高速」、「カバーエリアの拡大」をご紹介します。

6Gは超高速

まず、「超高速」についてです。
「超高速」は、5Gの特徴でもありますが、6Gは5Gをさらに上回る性能を持つと考えられています。
具体的には、伝送速度は5Gの10倍以上になるといわれています。
5Gでは、2時間の映画を3秒でダウンロードできるようになります。
そして、6Gは、それより高速になります。
2時間の映画が0.1秒以内にダウンロードできるようになるでしょう。
例えばYouTubeのようなストリーミング再生であれば、動画ファイルがスマホの中にある感覚になるはずです。

6Gはエリアカバー率100%

次に、「カバーエリアの拡大」についてです。
6Gでは従来の通信ではカバーできなかったエリアを、全てカバーできるようになると言われています。
つまり、エリアカバー率100%です。
具体的には、山、海、砂漠、空、宇宙などです。
そうなることにより、山奥や飛行機の中など、どこにいてもインターネットが繋がるようになるのです。
一方、チップや高周波回路の技術の発展、人体への影響の考慮などといった課題もあります。
これらの課題をクリアできれば、「どこででも、全てがインターネットで繋がる世界」を実現できることでしょう。

6Gが実現した未来

では、6Gが実現すると、どのような世界が待っているのでしょうか?
6Gが実現すると、大容量のデータを超高速でダウンロードできます。
今の動画やビデオ通話の映像は2次元です。
6Gが実現すれば、3次元のデータのやりとりが可能になります。
つまり、今の2次元から3次元です。
また、現在みれる綺麗な映像の4K。そのさらに上の上、つまり8Kの上の16Kのデータのやりとりが可能になると言われています。
VRやARの技術をあわせて使うことにより、触覚などの5感までも再現できるようになるといわれています。
そうなると、遠隔地で人とビデオ通話をすると、まるで目の前にいるような感覚になるでしょう。
つまり、会社に出社せずに対面での会議が可能になります。
また、遠隔地にいる医師の診断が可能になります。
さらに、自宅にいながら音楽ライブに参加することも可能になるかもしれません。

6Gの仕組み

6Gを実現する仕組みはどのようなものなのでしょうか?
結論から言うと、6Gは研究の初期段階であり、具体的な仕組みは明確ではありません。
しかし、6Gを実現する仕組みとしては、2つの候補があります。
1つ目は、OAM多重伝送技術を使用したものです。
OAMは、電波の性質の1つを表す言葉です。
電波には、らせん状に回転して進む性質があります。
これを同時に複数送信できれば、一度に多くの信号が伝送できるという考え方がOAM多重伝送です。
NTTが世界で初めて、OAM多重伝送を利用して、無線による毎秒100ギガビットのデータ伝送実験に成功しました。
二つ目は、信号処理を改良させたものです。
これにより、NTTは毎秒120ギガビットのデータ伝送にも成功しました。
6Gが実現すれば、私たちの生活は大きく変わっていくことでしょう。

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