「Pythonの勉強に興味があるけど、習得するまでにどれぐらい時間がかかるの?」
この記事では、Python学習を検討している方向けに、習得までにかかる勉強時間をレベルや目的別、勉強方法別にご紹介します。
・Python習得までにかかる勉強時間を知りたい
・勉強時間の目途をつけて学習計画を立てたい
・勉強方法によってのかかる時間の違いを知りたい
こんな方はぜひお役立てください。
記事の後半では、具体的な勉強方法も併せてご紹介します。
Pythonの勉強時間は『習得したいレベル』によって変わる
Pythonの習得時間は、一般的に独学の場合で360時間〜540時間、プログラミングスクールに通って集中的に学ぶとしても、2〜3ヶ月ほどが目安です。
しかし、Python学習を通して実現したいことや、習得したいレベル、勉強方法によってかかる時間は大きく違います。
・エンジニアに転職して年収を上げたい
・仕事を効率化させるプログラムを作りたい
・自分で考えたアイデアを具現化したい
さまざまな目的があると思います。まずはPythonの学習を通してあなたが何を実現したいのかを考えてみましょう。
また、どんな目的であれ、最終的には「作りたいものを作れるようになる」のが理想です。もっといえば、作りたいものを実現するために仮説を立ててコードを書けるようになった状態が、「Pythonを習得した状態」といえるでしょう。
大切なのはPythonの基礎を覚えて、分からないことは調べながら自走してプログラミングができることなのです。
Pythonは学びやすい言語
Pythonは、「文章を読むようにわかりやすいコード」を目標に作られたプログラミング言語のため、読みやすく、書きやすい言語となっています。
たとえば、「Hello,world」という文字を表示させるコードを、C言語とPythonの両方で書いて比較してみましょう。
【C言語の場合】
"#include <stdio.h>
int main() {
printf(""""Hello World\n"""");
}"
【Pythonの場合】
print('Hello World')"
C言語では4行必要なところを、Pythonならたった1行です。
このように、読みやすく書きやすいという特徴があるため、プログラミング初学者にも向いている言語といえるでしょう。
【レベル・方法別】Pythonの勉強時間の目安
Pythonの勉強時間の目安を3つのレベルと方法別にご紹介します。
《レベル1》プログラミング入門レベルをマスターするまで
まずはゼロからプログラミングを学び、基礎的な内容が分かるようになるまでの時間についてです。入門レベルを定義しておくと、「Pythonの基礎的な内容を理解しており、簡単なアプリ開発ができる」レベルをイメージしていただければと思います。
独学の場合
独学でプログラミングを習得する場合、入門レベルのアプリ開発ができるようになるまで300~400時間ほどかかることもあります。
1日3時間勉強したとして3ヵ月~4ヵ月、5時間勉強したとしても2ヵ月以上はかかる計算です。他サイトを見てみても、3ヵ月以上はかかるという見解が多いです。
イメージ的には動画や書籍の学習を通して知識をつけるのが2ヶ月ほど、開発経験を積むのが2ヵ月で合計4ヵ月ほどを見込んでおくとよいでしょう。
プログラミングスクールに通う場合
スクールに通う場合は、独学で学ぶよりも効率的に学習を進められます。目安としては、200時間程度、期間で言えば丸一日勉強に割けるとして、1~2ヶ月前程度です。
その分お金がかかるというデメリットはあるので、自分の状況や目指したいレベルを踏まえて検討しましょう。
以下の記事ではPythonの学習方法をいくつかご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
《レベル2》初級プログラマーになるまで
汎用的にプログラミングができ、機能の設計からできるようになるのが初級プログラマーのレベルです。実務経験でいえば1年ほど経験を積んでいる状態が好ましいです。
独学の場合
1年以上の実務経験+自習時間を考慮して、2700時間ほど必要と考えておくとよいでしょう。オンラインサービスを活用したり、実際に開発案件を受けて経験を積む必要があります。
期間としては、1年以上はかかると見ておいたほうがよいでしょう。
プログラミングスクールに通う場合
一定期間集中的に学習することを想定すると、3ヵ月ほどで初級プログラマーレベルまで学べるコースが用意されているスクールもあります。
すぐにでも転職を考えたい方や時間に余裕がない方は、スクールを検討するのもありです。
《レベル3》エンジニアに就職・転職できるレベルになるまで
未経験者OKとしている会社もありますが、今回は即戦力になりたい人を想定して考えます。業界経験として1年以上を求められることが多いため、働く経験をする必要があると思っておいたほうが良いでしょう。
独学の場合
独学で就職レベルに達するには、1年~3年ほどの実務経験+自習時間を想定すると、2700~7000時間ほどが必要になります。
現場に配属されてプロジェクトで仕事ができるレベルを想定するとこれだけの時間がかかります。
プログラミングスクールに通う場合
スクールで学ぶ場合も、3ヵ月以上はかかると見込んでおいたほうが良いでしょう。
スクールによっても異なるので、コースを選ぶときに事前学習と受講期間をチェックしておくと参考になります。
Pythonを効率的に習得するための方法は?
本ブログでは、独学での勉強方法としてYouTubeを使った学習をおすすめしています。
キノコードでは、プログラミング未経験者や初心者がPythonを独学するための完全ロードマップの用意があります。
ロードマップといっても、ただ学習方法が分かるだけではありません。この記事に沿って学習を進めれば、「キノコード」のコンテンツを通してPythonの基礎部分を習得できます。
キノコードを利用した場合、たとえば「仕事の効率化」を目標と考えると、Python超入門コース、Pandas入門コース、自動化関連の再生リストの3セットを見ていただくと良いと思います。
まずは約1時間のPython超入門コースの動画を見ていただき、約3時間のPandas入門コース、約4時間の自動化関連動画と進んでいただければと思います。さらに、プログラムをご自身で書いて実行していくのに40時間から80時間かかると想定しておきましょう。
したがって、仕事の自動化については、合計で48時間から88時間ほど。毎日2時間勉強すれば24日~40日、3時間勉強すれば1ヶ月以内で習得できる計算になります。
YouTube動画と合わせて分かりやすく学べますので、ぜひ覗いてみてください。
Python学習は実践ありきで考えよう
Pythonを習得するためには、ただ動画や書籍、講座で学ぶだけではなく、自分で実践しながら学習することが必要です。
ただ「理解する」だけならそこまで時間はかからないかもしれませんが、実践して開発経験を積むとなるとそれなりに時間はかかります。長期的な計画を立ててPythonを習得しましょう。
Pythonのスキルが身に着けば、作業効率をぐんとアップさせたり、将来の選択肢の幅が広がるはずです。ぜひPython学習にチャレンジしてみてくださいね。