【徹底17,000文字解説】PythonによるWebアプリ開発のロードマップ|Webアプリ開発できることの事例40例、フレームワークなども紹介

Python学習方法

今後、エンジニアという職種は、年収をあげられる職種の1つです。

アメリカの人気職種ランキングについて以前、YouTubeShortsで紹介をしました。
https://www.youtube.com/shorts/rGggCCJHaN0

ほとんどがエンジニア系の職種でした。
アメリカのトレンドは、数年遅れて日本にくると言われています。
したがって、エンジニアという職種は、今後、年収が高くなる職種といってもいいでしょう。

この記事では、PythonによるWebアプリケーション開発を習得するための学習ロードマップについて説明をします。
この1本さえ見れば完璧といった内容を目指します。

この記事の執筆・監修

キノコード
キノコード

テクノロジーアンドデザインカンパニー合同会社のCEO。
日本最大級のプログラミング教育のYouTubeチャンネル「キノコード」や、プログラミング学習サービス「キノクエスト」を運営。
著書「あなたの仕事が一瞬で片付くPythonによる自動化仕事術」や、雑誌「日経ソフトウエア」や「シェルスクリプトマガジン」への寄稿など実績多数。

こんな悩みを抱えている方におすすめ

この記事は、次のようなことを知りたい方、悩みを抱えている方を対象としています。
ぜひご参考になさってください。

  • PythonによるWebアプリ開発に興味を持っている方
  • PythonによるWebアプリ開発でどんなことができるか知りたい方
  • PythonによるWebアプリ開発の学習方法がわからない方
  • PythonによるWebアプリ開発の習得までにかかる時間を知りたい方

この記事のわかること

この記事では、次のようなことを丁寧に解説していきます。

  • 「PythonによるWebアプリ開発」のできること(具体的な事例)
  • 「PythonによるWebアプリ開発」の習得方法
  • 「PythonによるWebアプリ開発」の学習時間

Webアプリケーションとは何か?

Webアプリケーションとはなんでしょうか?
皆さんが普段使っている動画サービスのYouTube、Amazonや楽天などのショッピングサイト、XやInstagramやFacebookなどのSNSサービス。
これらはアプリケーションです。
これらのアプリケーションを、Web、つまりインターネットを経由して利用しています。
なので、Webアプリケーションです。

もう少し説明します。
これらのサービスには、ログインしたり、コメントを書いたり、商品を購入する機能を持っているものがありますよね。
そして、ユーザー1人ひとりにIDとパスワードがあって、それをもとにログインができたり、自分が過去に購入した商品を見たり、自分の名前でコメントができたりと、ユーザーごとに見える内容や動作が変わりますよね。
ユーザーごとに見える内容や動画が変わる機能を"動的な機能"といいます。
これらの動的な機能を持ったものを「アプリケーション」と呼びます。
つまり、インターネットを通じてアプリケーションを利用しているので、Webアプリケーションといいます。

WebアプリケーションとWebサイトの違い

Webアプリケーションと似た言葉として、Webサイトという単語があります。
では、WebアプリケーションとWebサイトはどう違うのでしょうか?
Webアプリケーションは、動的な機能を持ったものと説明しました。
これでピンときた人がいるかもしれません。
そう、Webサイトは、動的な機能がありません。
静的な機能のみです。
みなさんが、Webブラウザで見ているもののうち、動的な機能を持ったものWebアプリケーション。
静的な情報のみ提供されているもの
Webサイトとは、静的な情報のみインターネットを通じて提供されているもののことをいいます。
Webサイトの代表例は、ブログ、コーポレートサイトなどがあります。

このWebアプリケーションは、Pythonでも開発できます。
このWebアプリケーションを、Pythonで習得する魅力にはどんなものがあるでしょうか?

「PythonでWebアプリ開発」を習得する魅力

「PythonでWebアプリ開発」を習得する魅力は3つあります。

人気のフレームワークがあること

1つめ、Pythonには人気のフレームワークがあることです。
Webアプリ開発をするには、Webフレームワークを使うのが一般的です。
Webフレームワークとは、WebサイトやWebアプリケーションなどを作成するためのテンプレート集ようなものです。
Webフレームワークは無料で使うことができ、よく使う機能をあらかじめ用意してくれています。
Webフレームワークを使うことにより、プログラマーはもっと効率的にWebサイトやWebアプリを作成することができます。
このWebフレームワークは、GitHubという世界的に使われているコードを保存、共有サービスで、人気ランキングを発表しています。
このランキングは、お気に入りような意味合いの「スター」がつけられたものを集計されたものです。

  1. bootstrap/JavaScript 165000
  2. laravel/PHP 74500k
  3. Djnago/Python 72800k
  4. Gin/Go 71200k
  5. Flask/Python 64000k

トップ5を見ると、Pythonのフレームワークが2つも入っています。
なぜ、PythonのフレームワークであるDjangoがFlaskが入っているのか?
私の考えでは、AIや機械学習の人気により、Python系のWebフレームワークも人気になっている、ということです。
AIや機械学習のトレンドが続く限り、DjangoがFlaskなどのPythonのフレームワークが人気は続いていくことでしょう。
AIや機械学習の人気により、Python系のWebフレームワークも人気になる理由は、のちほど説明します。

勉強コスパがいい

Pythonでできることは主に下記の4つです。
・業務や仕事の自動化
・データ分析
・AIの開発、つまり機械学習
・Webアプリ開発

機械学習や仕事の自動化などで人気のPython。
つまり、1つの言語で、仕事の自動化、データ分析、機械学習、Webアプリ開発のすべてができるようになります。
非常にコスパがよいプログラミング言語といってもいいでしょう。

機械学習に強い

ChatGPTなどの生成AI。
今後ますます強いトレンドになっていくことでしょう。
AIはこれだけではありません。
人の声や内容を聞き分ける音声認識。
人の声を学習させてしゃべらせる合成音声。
画像や動画から人や物を見分ける画像認識。
売上や在庫などを予測する回帰予測。
機械学習は、今後も日常生活やサービスに組み込まれていくことでしょう。
これらの機械学習やAIは、ほとんどの場合Pythonで作られています。
Pythonで機械学習系の機能を開発したら、Webアプリに組み込む作業があります。
親和性が高いのは、当然Pythonです。
つまり、WebアプリケーションがDjangoやFlaskで作られているのであれば、機械学習系の機能を組み込みやすいです。

これらがPythonでWebアプリ開発をする魅力です。

「PythonによるWebアプリ開発」の習得方法

Pythonによるアプリケーション開発には、「Python基礎と応用 + Djangoなどのフレームワーク」の習得が必要です。
したがって、「Python基礎と応用 → Djangoなどのフレームワーク」の順番でPython学習を進めていきましょう。

なお、Webアプリケーション開発をするには、Pythonだけでは実現はできません。
なぜなら、作ったアプリケーションをクラウドやレンタルサーバーなどに配置する必要があるからです。
つまり、
Pythonの他にもデータベースの知識、サーバー(クラウド)の知識が必要です。
ほかにも、HTMLやCSSなどのフロントエンドの知識も必要になってきます。
したがって、Pythonを学びながら、これらの知識もつけていく必要があります。
とはいえ、Webアプリケーションを学習する過程で、これらの知識も学んでいきます。
クラウドやフロンエンドの勉強は、Webアプリ開発を一通り作り切った後に、気になる部分があればクラウドやフロンエンドの学習を一から体系的に進められるとよいと思います。

Python基礎と応用を学習する意味

さて、先ほどご説明したように、Python基礎とはどのような内容でしょうか?
キノコードでは、Python基礎・応用コースという動画を出しています。
この内容が、私が考えるPythonの基礎と応用です。

Pythonの基礎とは、制御構造であるfor文やif文、そして、リスト、辞書、関数、クラスなどです。
Pythonの応用とは、基礎的な内容に加えて、インスタンス、アトリビュート、オブジェクト、クラスの継承、スコープ、例外処理などです。

Pythonの基礎は、Pythonの応用を理解するために必要です。
Pythonの基礎を理解していなければ、Pythonの応用で必ずつまづきます。

Pythonの応用の理解は、現代のアプリ開発では必須の「オブジェクト指向プログラミング」をする上で必要な知識です。
「オブジェクト指向プログラミング」でWebアプリを開発することで、メンテナンスがしやすいWebアプリを開発できます。

また、Pythonの応用の次の学習内容である「Webフレームワーク」は、オブジェクト指向プログラミングや例外処理の概念をもとにして作られています。
したがって、Pythonの応用の内容を理解していることにより、効率的にアプリケーション開発ができるようになります。

Pythonのおすすめのフレームワークは「Django」の習得をまず目指しましょう

そして、最後に、Djangoなどのフレームワークの理解が必要です。
フレームワークとは、WebサイトやWebアプリケーションなどを作るときに、よく使う機能をテンプレートとして提供するものです。

フレームワークには、3大フレームワークというものがあります。
各プログラミング言語別に、RubyだとRuby on Rails、PHPだとLaravel、PythonだとDjangoです。

言語名 フレームワーク名
Ruby Ruby on Rails(ルビー オン レイルズ)
PHP Laravel(ララベル)
Python Django(ジャンゴ)

そして、Pythonで有名なフレームワークを3つあげると、Django、Flask、FastAPIがあります。

フレームワーク名 特徴
Django 多機能
Flask 軽量
FastAPI 高速

Djangoは多機能、Flaskは軽量、FastAPIは高速という特徴があります。
そして、初心者におすすめのPythonフレームワークはDjangoです。
理由は、Pythonで最も利用されているフレームワークだからです。
Googleトレンドで検索をすると、Djangoが最も検索されています。

Pythonフレームワークの検索数

これは、Djangoが最も利用されていることが強く推定されます。
実際に、書籍やウェブの記事も最も多いように私は感じます。
初心者にとっては参考書籍や参考サイトがあるので、非常に有利です。
ゆえに、初心者におすすめのPythonフレームワークは、Djangoです。
そして、Djangoのフレームワークを使いこなすためには、Python基礎と応用の知識が必要になってきます。

PythonによるWebアプリケーション開発の学習時間

以上のように、PythonによるWebアプリケーション開発を習得するには、「Python基礎と応用 + Djangoなどのフレームワーク」の順番でPython学習を進めていきましょう。
では、PythonによるWebアプリケーション開発の習得までにかかる学習時間はどのくらいでしょうか?
キノコードが運営するPython学習サービス「キノクエストのベーシックプラン」には、Python入門応用の問題が、約400問あります。
1日1時間ずつ勉強をして、10問進めれると仮定します。
そうすると、40日間で終わることになります。
ただし、復習などを含めると、その倍はかかると想定されます。
したがって、Python基礎応用までにかかる時間は、約3ヶ月(80日間)と想定されます。

また、キノクエストのプレミアムプラン「キノカレッジ」には、Webアプリケーション開発クラスがあります。
ここでは、アプリケーション開発に必要な基礎知識を3ヶ月で学び、その後、ポートフォリオ制作に役に立つミニプロダクトの開発を3ヶ月かけて学びます。
そこまで学習ができれば、ご自身でポートフォリオ制作が可能になります。
あとは、ご自身でポートフォリオをどんどん作っていきつつ、必要な知識を補っていけばよいです。
したがって、PythonによるWebアプリケーション開発の学習時間は、合計9ヶ月になると想定されます。

なお、Python学習サービス「キノクエスト」は、学習カリキュラムがあり、学習順番や学習方法に迷うことがありません。
動画もあるのでインプットができ、環境構築不要のコードを書く機能もあります。
Python学習のお供にご登録ください。

▼キノクエストの紹介ページ
こちらをクリック

Webアプリはどのように作られているのか?

ここまでで、Webアプリ開発をするための学習の順番、学習時間についてご説明をしました。
Webアプリ開発ではどんなものが作れるようになるのか?
その具体例の前に、Webアプリは、どのように作られているのか説明をします。

Webアプリケーションは、複数の機能を組み合わせてできています。
Webアプリケーションの機能は、言ってみれば部品、Webアプリケーションそのものは、製品です。

車で例えてみましょう。
車は、タイヤ、エンジン、EVモーター、ボディ、ハンドルなど部品で構成されています。
部品を組み合わせることで、EV自動車、スポーツカー、高級セダンなどができあがります。
つまり、部品の組み合わせによって、最終製品ができあがります。

Webアプリの具体例で説明するなら、会員登録の機能、ログインの機能、商品を一覧で見せるページ、商品の詳細を説明するページなどが機能です。
それらの機能を組み合わせると、ショッピングサイトができあがります。
改めていうと、Webアプリケーションとは、機能の組み合わせでできているということです。

Pythonで作れるWebアプリケーションの機能(具体例20個)

ここからは、Webアプリで、どんな機能を作れるのか説明をします。
その次に、それらの組み合わせて、どんなWebアプリケーションができるのかを紹介します。
機能と、それらの組み合わせでできるアプリケーションで、合計40個ほど紹介します。

まずは、Webアプリで、どんな機能を作れるのか紹介していきます。
20個ほど紹介します。

1.ログイン機能

ユーザーだけがアクセスできるようにIDとパスワードでサイトに入れるようにするための機能です。

【実装する機能】
ユーザー登録機能
パスワードのリセット機能
ユーザープロフィール管理機能
セッション管理(ログインした状態で違うサイトへ移ってもログイン状態を維持する機能)

2.検索機能

たくさんの情報や商品の中から、ユーザーが探しているものを簡単に見つけるための機能です。

【実装する機能】
フィルタリング機能(絞り込み機能)
ソート機能(並び替え機能)
サジェスト機能(キーワードを提案してくれる機能)
入力補完機能(入力候補を自動的に表示する機能)

3.カート機能

オンラインで買い物をするとき、ユーザーは欲しいものをカートに一時的に入れることができる機能です。

【実装する機能】
数量変更の機能
商品を削除する機能
合計金額の表示する機能(商品単価と数量から自動に合計金額を表示する機能)
カート内を検索する機能

4.決済機能

ユーザーが商品やサービスの支払いをオンラインで行うための機能です。

【実装する機能】
複数の決済方法を使える機能(クレジットカード決済、デビットカード決済、PayPal、電子マネーなどを使える機能)
セキュアな決済機能(決済時の不正アクセス、データの漏洩、詐欺などのリスクから顧客やビジネスを守るための安全な支払いができる機能)
注文確認機能
レビュー・評価を表示する機能

5.ユーザープロフィール管理機能

ユーザーが自分の名前や写真を設定・変更できたり、他の人にどんな情報を見せるかを設定できたりする機能です。

【実装する機能】
ユーザー情報の編集機能
プロフィール画像のアップロード機能
アカウント設定、プライバシー管理ができる機能
他の人に対して表示・非表示の設定ができる機能(名前、年齢、性別の表示・非表示)

6.レビュー・評価機能

買ったものや使ったサービスについて、ユーザーの評価・共有ができる機能です。

【実装する機能】
5つ点やスターで評価
コメントやフィードバックの投稿

7.コミュニティ機能

他のユーザーと情報を交換したり、質問ができたり、いいねを付けたりする機能です。

【実装する機能】
グループを作る機能
質問掲示板の機能
質問の作成やコメントができる機能
タグ付けやカテゴリ分けができる機能

8.通知機能

ユーザーに重要な情報やアップデートを伝える機能です。

【実装する機能】
メール通知、アプリ内通知
プッシュ通知(スマホ向け)

9.チャット・メッセージング機能

ユーザーが、他のユーザーとメッセージでやりとりするための機能です。

【実装する機能】
個別チャット、グループチャット
リアルタイムのメッセージング機能

10.ダッシュボード機能

サイト運営者が、ユーザーの活動やデータを一覧で確認することができる機能です。

【実装する機能】
ユーザーのアクティビティや統計の可視化
グラフやチャートの表示

11.API統合の機能

他のサービスやツールと連携して、ユーザーの使い勝手を、より便利にするための機能です。

【実装する機能】
SNS連携(Facebook、Googleアカウント、Xなどを使って会員登録やログインができる機能、SNSシェアボタンの設置)
サードパーティーサービスとの連携(Google Mapsの地図の埋め込み、YouTubeなどの動画埋め込みなど)

12.ファイルアップロード・ダウンロード機能

ユーザーがファイルをアップロードしたり、ダウンロードする機能です。

【実装する機能】
画像、動画などのファイルのアップロード機能
ファイルのプレビュー機能
CSVやExcelなどのダウンロード機能

13.ブックマーク・お気に入り機能

ユーザーが気に入ったコンテンツを保存したり、カテゴリ別に整理できたりする機能です。

【実装する機能】
商品やコンテンツの保存できる機能
リスト化やカテゴリ分けができる機能

14.マルチランゲージ機能

サイトが多くの言語で表示できるようにするために、複数の言語に対応するための機能です。

【実装する機能】
複数言語の表示切り替え
自動翻訳機能

15.アクセシビリティ対応の機能

障害を持つ方などのために、ウェブサイトを使いやすくするためのサポート機能です。

【実装する機能】
スクリーンリーダー機能(テキストを音声で読み上げる機能)
キーボードナビゲーション対応(キーボードだけで操作できるようになる機能)
文字や画像の拡大・縮小機能

16.リアルタイムデータ同期機能

複数のユーザーが同時に同じデータを閲覧している際、一人のユーザーの変更が他のユーザーにも即座に反映される機能です。

【実装する機能】
リアルタイム通信機能(即時にサーバーとクライアント間で、データを双方向にやり取りする技術を利用したリアルタイム通信)
データベースの変更をフロントエンドにプッシュする機能(データベースの更新情報をリアルタイムで表示を即座に更新する機能)

17.バックアップ・リストア機能

データを定期的にバックアップし、必要に応じて復旧することができる機能です。

【実装する機能】
自動バックアップできるスケジューリング機能
手動でのデータを復旧できる機能

18.セキュリティ機能

セキュリティ対策を強化するための追加機能を構築します。

【実装する機能】
データを暗号化する機能
クロスサイトスクリプティング(XSS)対策
SQLインジェクション対策

19.レポーティング・分析機能

サイトの使用状況やユーザーの行動を分析し、レポートを作成できる機能です。

【実装する機能】
チャートやグラフなどのデータの可視化
ユーザー行動のトラッキング

20.モバイル対応/レスポンシブデザイン

デバイスの種類や画面のサイズに関わらず、サイトを適切に表示されるようにするための機能です。
パソコンでの表示とモバイル・スマホでの表示を自動で切り替えることで、ユーザーの使い勝手の向上につながります。

【実装する機能】
ブレークポイントの設定
モバイルビューの最適化

機能を組み合わせてPythonで作れるWebアプリケーション(具体例20個)

機能について紹介しました。
Webアプリでは、どんな機能ができるのかイメージできましたでしょうか?
先ほども説明したように、部品を組み合わせれば、製品ができあがります。
ここでは、製品であるWebアプリケーションを20個ほど紹介をしていきます。

1.レシピ共有サイト

料理好きにおすすめです。
自分の作った料理、最高の味付けのレシピを記録しておけます。

【代表的なサービス】
クックパッド、DELISH KITCHENがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・レシピの投稿機能(写真、材料、手順)
・キーワードやカテゴリによる検索機能
・ユーザーによるレシピの評価・コメント機能
・お気に入りのレシピの保存機能
・レシピの動画投稿・閲覧機能

【こんな機能にも挑戦】
・AIを活用して、冷蔵庫にある食材からオススメの今日のレシピや、1週間の献立を提案してくれる機能
・季節や祝日に合わせたレシピの自動推薦。
・ユーザー間でのレシピコンテストやイベント開催。
・AR技術を用いて、料理の手順をリアルタイムでガイドする機能。

2.家計簿アプリ

【代表的なサービス】
マネーフォワード、Zaimなどがあります。

ユーザーが自分の収入や支出を簡単に記録し、賢くお金を管理するためのアプリです。
家計簿をつけている人におすすめです。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・収入・支出の記録機能
・カテゴリ別の分類機能(食費、交通費、エンターテイメントについての支出を分類する機能)
・月ごとの収支バランスをグラフで表示する機能
・予算設定とその進捗表示する機能
・予算超過、節約のヒントなど通知する機能

【こんな機能にも挑戦】
・類似のユーザーの平均支出を表示し、比較可能にする。
・AIを用いて支出傾向の分析や節約の提案。
・ユーザーが節約目標を設定し、達成度合いを表示。
・家族やパートナーとの収支データの共有機能。

3.オンライン学習サービス

インターネットを通じて知識を学ぶためのサービスです。
動画、テキスト、クイズなどの多様なコンテンツ形式でサービス提供ができます。
オンライン学習なので、ユーザーが自分のペースで学び続けることができます。
最近では、EdTech(エドテック)というキーワードも出てきています。
EdTechは、"Education"(教育)と"Technology"(技術)の2つの言葉を組み合わせた言葉です。
EdTechでは、学ぶことをもっと楽しく、効果的にするために、パソコンやタブレット、アプリなどを使って教育を進めていきます。

【代表的なサービス】
私たちが運営するサービス「キノクエスト」、英語学習サービス「デュアリンゴ」

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・講座の検索・購入・受講できる機能
・進捗管理の機能
・質問やディスカッション機能。

【こんな機能にも挑戦】
・AIを活用した学習推奨コンテンツの提案。
・ユーザーの学習履歴や傾向に基づいて次に学ぶべきコンテンツを推奨。
・リアルタイムでのオンラインクラスやワークショップの開催機能
・学習者同士のグループ学習やディスカッションができる設定。
・ARやVRを活用した実践的な学習体験の機能
・ゲーム化要素の導入で、学習意欲の維持やモチベーションの向上する機能

4.クイズサイト

ユーザーがクイズを作成、参加し、スコアを競うサイトです。

【代表的なサービス】
Kahoot!(カフート)やQuizlet(クイズレット)などがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・クイズの作成する機能
・クイズのカテゴリ分類、タグ付けができる機能
・タイムアタック機能
・複数選択肢クイズ機能
・ランキング、スコアボードの表示機能
・友達との対戦機能
・ユーザープロフィール、実績・バッジ獲得を表示する機能
・クイズの検索機能
・人気クイズの表示する機能

【こんな機能にも挑戦】
・VRやARを活用したクイズ体験
・グループ内での対抗戦やチーム戦
・ゲーム化要素の導入(キャラクターやストーリー)

5.食事記録アプリ

食事内容をウェブで管理するアプリです。
レコーディングダイエットというものが昔、流行りましたよね。
食事内容を毎日記録することで、食事内容を客観的に把握して、改善を重ねていくダイエット方法です。
自分の食事習慣を客観的に見ることができる、モチベーションの維持などの効果が期待できます。

【代表的なサービス】
あすけん、FiNC(フィンク)などがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・食事の写真アップロードする機能
・食品名やカロリーの入力・自動計算してくれる機能
・日付ごとの食事を一覧表示する機能
・栄養素をグラフ表示できる機能

【こんな機能にも挑戦】
・機械学習を利用することで、このままの食生活を続けるといつまでに何キロになるか予測する機能
・スマホアプリ化することで、いつでもどこでも食事を記録することができます。

6.筋トレ記録アプリ

毎日の筋トレの種類やセット数、回数、重量を簡単に記録・管理するアプリです。
筋トレ内容を毎日記録することで、鍛える部位の把握、成長具合を確認することができます。
モチベーションアップにも効果的でしょう。

【代表的なサービス】
筋トレMemo、MyFitnessPalなどがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・筋トレメニューの選択する機能
・自分で筋トレメニューを作成できる機能
・セット数、回数、重量の記録する機能
・トレーニング日記・メモする機能
・週間・月間の筋トレ履歴をグラフ表示

【こんな機能にも挑戦】
・機械学習を利用して、ユーザーの筋トレ履歴や体調に合わせて最適なトレーニングメニューを提案
・スマホアプリ化すれば、ジムや自宅でのトレーニング時にも手軽に記録を取ることができるでしょう。
・カメラを使用して、正しいフォームでトレーニングを行うためのアドバイスも提供できます。

7.読書管理アプリ

読んだ本の記録、感想やメモを簡単に管理することができるアプリです。

【代表的なサービス】
Goodreads、読書メーターなどがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・読んだ本の記録・評価する機能
・読書の進行状況(ページ数やパーセンテージ)の記録
・読みたい本のリスト作成機能
・バーコードスキャン機能で本の情報を自動入力する機能
・書評や感想のシェア機能

【こんな機能にも挑戦】
・おすすめの本をAIや機械学習を利用してユーザーの読書傾向に基づいておすすめの本を提案する機能
・ユーザーが読んだ本の統計をビジュアル化して月間・年間の読書レポートを生成する機能
・オンラインの読書会の開催やコミュニティ機能を追加して、他の読者との交流を促進する機能

8.ブログサービス

ユーザーが自分の考えや経験、知識を文章や画像などで公開するサービスです。

【代表的なサービス】
アメーバブログ、はてなブログなどがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・新規ブログ記事の作成・編集機能
・画像や動画のアップロード機能
・カテゴリーやタグの設定機能
・コメントやいいねの機能
・レスポンシブデザインでの閲覧最適化をする機能
・アーカイブ機能や検索機能

【こんな機能にも挑戦】
・機械学習を利用してユーザーの記事傾向や閲覧履歴に基づいておすすめの記事を提案してくれる機能
・ブログのアナリティクス機能を追加して、記事の閲覧数や訪問者数、滞在時間などをグラフで表示するk脳
・メンバーシップや有料コンテンツ公開機能で、ブロガーが収益を得るための機能

9.予約管理アプリ

ユーザーは自分の都合の良い日時を選択し、事業者は予約状況を一目で確認することができるシステムです。
病院に導入したとします。
お客様の待ち時間を減らして満足度向上、病院は空き時間などの機会損失を防ぎます。

【代表的なサービス】
ホットペッパービューティ、EPARKなどがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・利用可能な日時の表示する機能
・予約の新規作成、変更、キャンセルができる機能
・予約内容の確認メールやSMSの自動送信機能
・事業者側が予約一覧を確認できる機能
・顧客情報の管理と履歴の表示ができる機能

【こんな機能にも挑戦】
・最も利用されているメッセンジャーツールであるLINEで簡単に予約できる機能。
・ユーザーの過去の予約履歴や傾向に基づき、機械学習で特別なオファーを自動提案する機能。

10.アンケートシステム

ユーザーや顧客からの意見やフィードバックを簡単に収集するためのオンラインツールです。
多種多様な質問形式を使用して、効果的なデータ収集を行うことができます。

【代表的なサービス】
Questant、Googleフォームなどがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・アンケートの新規作成、テンプレートから作成する機能
・複数種類の質問形式でアンケートを作成する(選択式、自由回答、リッカートスケールなど)
・アンケートの配信(メール、ウェブサイト埋め込み、QRコードなど)
・回答データの集計と可視化の機能
・CSV、Excelなどでデータをエクスポートできる機能

【こんな機能にも挑戦】
・AIを利用した自動解析機能で、回答からのユーザーのインサイトや傾向を抽出する機能。
・ユーザーの回答履歴や傾向に基づき、カスタマイズされたアンケートの提案。
・アンケート回答者への自動フィードバックやお礼メッセージの送信。
・アンケートの結果を基にしたフォローアップのアクションやタスクを自動生成する機能。

11.イベント支援サービス

イベントの計画、告知、参加者管理、実施後のフォローアップなど、イベント開催に関連するさまざまな作業を一元管理するアプリケーション。

【代表的なサービス】
connpass(コンパス)、Peatix(ピーティックス)などがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・イベントの新規作成、詳細情報の入力する機能
・参加者の募集、申し込み管理機能
・クレジットカード、銀行振り込みなどの参加費用の収集機能
・イベント当日の出席管理、チェックイン機能
・イベント関連の通知やお知らせ機能
・アンケートやフィードバックの収集機能

【こんな機能にも挑戦】
・生成AIを利用してイベントの告知文・宣伝文を自動で作成する機能
・参加者の嗜好や過去の参加履歴に基づくイベントのおすすめ機能
・イベントのライブ配信や動画アーカイブの管理する機能

12.自社のオンラインストア

自社の商品やサービスをオンライン上で販売するための電子商取引ウェブサイト。

【代表的なサービス】
・ユニクロや無印良品のオンラインストア

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・商品の登録、詳細情報の入力、カテゴリ分けができる機能
・ショッピングカート機能
・クレジットカード、コンビニ決済、代金引換など決済機能
・注文管理、在庫管理、配送ステータスのトラッキング機能
・クーポンや割引、ポイントシステムの機能
・顧客レビューや評価機能
・通知やお知らせ機能
・サイト内検索機能、商品のフィルタリングやソート機能

【こんな機能にも挑戦】
・自社のオンラインストアを構築するなら、ShopifyやBASEなどのEC構築プラットフォームを利用することをおすすめしますが、自分のプログラミングやエンジニアリング力を向上させるために挑戦するのはアリです。
・顧客の購入履歴や閲覧履歴に基づくパーソナライズされた商品やコンテンツの表示
・VRやARを使用した商品の試着や体験サービス
・ChatGPTを利用したチャットボットによる顧客サポート

13.タスク管理アプリ

日常のタスクやプロジェクトを効率的に管理するアプリ。

【代表的なサービス】
TrelloやGoogleKeepなどがあります。

【実装する機能】
・ユーザー登録、ログイン機能
・タスクの追加、編集、削除、並べ替えする機能
・日付や期限の設定、リマインダー機能
・タスクのカテゴリ分け、ラベリングする機能
・チェックリスト、サブタスクの設定機能
・カンバン方式の表示機能
・カレンダービュー、週間・月間のスケジュール表示機能

【こんな機能にも挑戦】
・チームでのタスク共有
・チャットやコメント機能
・機械学習を活用した優先度推定やタスク推薦する機能

14.ポートフォリオサイト、自己ブランディングサイト

個人のスキルや実績、作品を紹介するウェブサイト。

【代表的なサービス】
Behance(ビハンス)やDribbble(ドリブブル)が参考になるでしょう。

【実装する機能】
・個人プロフィール、経歴、スキルの紹介機能
・作品のギャラリー、詳細説明をする機能
・コンタクトフォームやメッセージ機能
・スマホやタブレット対応などのレスポンシブデザイン
・ブログやニュースセクション
・コメントやレビュー機能

【こんな機能にも挑戦】
・3DモデルやVR展示スペース
・アニメーションやインタラクティブな要素の導入

15.オリジナルの分析ツールの構築

データを視覚的に分析できるツール。PythonのフレームワークStreamlitを使うと簡単にオリジナルの分析ツール構築ができます。

【代表的なサービス】
Tableau、PowerBIが代表的なツールです。

【実装する機能】
・データをインポート、エクスポート機能
・可視化ダッシュボードの作成・カスタマイズができる機能
・棒グラフ、円グラフ、ヒートマップなどグラフやチャートを描画・設定できる機能
・データフィルタリング、ソート、ドリルダウン機能
・時系列データの分析

【こんな機能にも挑戦】
・AIや機械学習を利用した自動データ分析・予測
・外部APIを使ったデータ連携
・自動レポートティング機能
・モバイル対応やウェブ共有機能

16.自動化のアプリケーション構築

Pythonは業務自動化が得意です。
業務自動化ロードマップで説明したようなプログラムを作ることができます。
ただし、非プログラマの方だと、そのプログラムを実行するのは難しいです。
そこで、Pythonプログラムを誰でも簡単にボタン1つで実行できるようにするために、アプリケーションにするのが良い方法です。
ThinkerなどのPythonの標準ライブラリで、シンプルなGUIの自動化アプリケーション構築することができます。

【代表的なサービス】
RPAツールが代表的な例となるでしょう。UiPath、BizRoboが代表的です。

【実装する機能】
・ExcelやGoogleスプレッドシートの作業の自動化
・ウェブスクレイピング、ブラウザ操作の自動化
・ファイルやフォルダの自動操作
・マウスやキーボードなどのデスクトップ操作の自動化
・LINEやGmailなどのメッセージ送信の自動化
・APIの利用してChatGPTやXなどのWebサービスの自動化

【こんな機能にも挑戦】
・AWSにデプロイをしてチームメンバーが利用できるようにする
・社内のメンバーだけ利用できるようにするためのログイン機能
・データベースを構築して、取得したデータを保存する機能

17.ChatGPTを活用したアプリケーション構築

ChatGPTにはAPIがあります。
このChatGPTのAPIを利用をして、チャットボットのアプリケーションを開発することができます。
具体的には、自社のサービスの質問に答えるQ&Aのアプリ、お客様からの問い合わせに回答するチャットボット、社内の問い合わせに対応する応答アプリなどです。

【実装する機能】
・社内のメンバーだけ利用できるようにするためのログイン機能
・ChatGPTへ質問している利用ログの習得
・データのインポート/エクスポート機能
・ユーザーの利用状況がわかるダッシュボード機能
・AWSにデプロイをしてチームメンバーが利用できるようにする機能

【こんな機能にも挑戦】
・音声入力に対応し、音声での応答も提供する機能
・スマホからでも利用できるようにスマホアプリ化

18.パートナー探しのためのマッチングサービス

恋人やパートナーを探すためのオンラインマッチングサービスです

【代表的なサービス】
Tinderやpairsが参考になります。

【実装する機能】
・年齢、趣味、興味、写真などを含む個人プロフィールを設定できる機能
・年齢、場所、興味などに基づいたユーザー検索とフィルター機能
・お互いに「いいね!」を送ることでマッチングができる機能
・マッチしたユーザー同士でのメッセージ交換ができるメッセージ機能
・ユーザー情報の公開をコントロールできるプライバシー機能
・ユーザーの安全を守るための身分確認ができる機能
・不快なユーザーを報告またはブロックできる機能

【こんな機能にも挑戦】
・オンラインで安全な初対面をサポートするビデオチャット機能
・バーチャル内でデートができる機能
・AIによるマッチング機能

19.掲示板ウェブサイト

コミュニケーションを深めるコミュニティ・掲示板プラットフォーム。

【代表的なサービス】
2チャンネル(現・5チャンネル)や Reddit(レディット)が参考になるでしょう。

【実装する機能】
・ユーザーが自由にトピックを作成し、議論を開始できる掲示板作成機能
・投稿・返信ができるコメント機能
・スレッドやコメントをキーワードで検索する機能
・古いスレッドの保存するアーカイブ機能
・規約違反や不適切なコンテンツを報告する通報機能
・投稿やスレッドの人気度に基づいたランキングシステム機能

【こんな機能にも挑戦】
・おすすめの掲示板をレコメンドする機能

20.フリマアプリサイト

個人同士が自由に商品を売買できる、C2C(消費者対消費者)オンラインフリーマーケットプラットフォーム。

【代表的なサービス】
メルカリ、eBayが参考になるでしょう。

【実装する機能】
・写真や詳細情報をもとにアイテムを出品する商品出品機能
・キーワード、カテゴリ、価格などで商品を探す機能
・購入希望者と出品者の間でのコミュニケーションをするメッセージ機能
・オンライン決済機能
・ユーザー同士の取引評価とフィードバックをする評価機能
・不適切なコンテンツやユーザーの報告する通報・ブロック機能
・個々のユーザー情報や取引履歴の閲覧できるプロフィール管理機能
・気になったアイテムを保存して後で見るお気に入り機能

【こんな機能にも挑戦】
・ユーザーがリアルタイムで商品を紹介するライブ配信するライブショッピング機能
・AR技術を利用した仮想的な商品の試着体験を提供するバーチャル試着機能
・同じ趣味・関心を持つユーザーとの交流を可能にするコミュニティ機能

Pythonを習得するなら「キノクエスト」

以上が、全人類に、おすすめしたい「Pythonによる業務自動化」についてです。
何度かご紹介させていますが、キノコードでは、このPythonを習得するためのPython学習サービス「キノクエスト」を運営しています。
キノクエストには、プログラミングができる機能があるため、初心者が挫折する環境構築が不要です。
キノクエストならいつでもどこでも学習を始められます!

キノクエストの特徴は下記の通りです。

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