こんにちはキノコードです。
仕事でエクセルを使っている方、データが伝わるグラフを作れていますか?
エクセルにあるデータをグラフにする時、どのグラフを使えばよいか悩んだ経験がありませんか?
例えば、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフはよく使うと思いますが、
このようなウォーターフォールやバブル図をどのような時に使えばよいかご存知でしょうか?
シチュエーションに応じたグラフの使い分けは基本的なことでありながら、意外と難しいですよね。
ただし使い分けをマスターできれば、伝えたい情報をより的確に伝えられるようになります。
そして説得力のある資料を作成するのにグラフを役立てることができます。
このレッスンを見ていただくことで、シチュエーションに応じたグラフの選び方とその作成方法を知ることができます。
さらに、より伝わりやすいグラフを作成するための、軸や目盛線の編集方法もマスターいただけます。
明日から役立てることができる情報満載ですので、ぜひレッスンを活用してくださいね。
なおキノコードでは、この動画の他にもたくさんのプログラミングの動画を発信しています。
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それではレッスンスタートです。
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■保存方法
Mac:右クリック⇒「リンク先を別名で保存」
Windows:右クリック⇒「名前を付けてリンク先を保存」
作成するグラフについて
それでは、グラフの作成に入る前に、まずは各グラフの特徴や利用シーンを説明します。
今回は、6種類のグラフを扱います。
棒グラフ
まずは、棒グラフについてです。
棒グラフは、項目ごとの量を視覚的に示すことができます。
大小を比較するのに適しているグラフです。
縦軸に数値、横軸に項目を表示して使用します。
たとえば、支店ごとの売上や、商品ごとの売上などを表すときに利用できます。
利用できるシーンが多く、グラフの代表形と言えるでしょう。
折れ線グラフ
次に、折れ線グラフについてです。
折れ線グラフは、時系列に沿ったデータの変化を示すのに適しているグラフです。
縦軸に数値、横軸には月や年などの項目を表示して使用します。
たとえば、月ごとの気温、年間売上の推移などを表したいときに利用できます。
データの増減を把握して、振り返りや今後の予測に役立てるのに便利です。
円グラフ
次に、円グラフについてです。
円グラフは、全体に対する割合を表すのに適しているグラフです。
全体を100%として、各項目のが占める割合を視覚的に表現します。
たとえば、年代ごとの購入率や、地域ごとの売上構成などを表したいときに利用できます。
積み上げグラフ
次に、積み上げグラフについてです。
積み上げグラフは、項目ごとのデータの内訳を示すのに適しているグラフです。
縦軸に数値、横軸に項目を表示し、さらに棒グラフの中に構成比を表示します。
たとえば、社員ごとの売上額とその内訳を表したいときに利用できます。
なお、積み上げグラフには100%積み上げ棒グラフというものもあります。
全体を100%として、各棒グラフの高さは同一に揃えて表現します。
内訳の構成のみを表現したい場合には、100%積み上げ棒グラフを使うと良いでしょう。
ウォーターフォール
次に、ウォーターフォールグラフについてです。
ウォーターフォールグラフは、数値の増減の様子と、その結果の合計値を示すのに適しているグラフです。
「滝グラフ」や「滝チャート」と呼ぶこともあります。
縦軸に数値、横軸に項目を表示し、各棒グラフには増減の数値を記載します。
さらに、最後の項目は、数値の増減の結果の合計値を示します。
たとえば、支社ごとの売上と合計売上や、月ごとの売上と年間売上などを表したいときに利用できます。
バブル図
最後に、バブルグラフについてです。
バブルグラフは、3つのデータを1つのグラフで表現したいときに適しています。
情報量は多いですが、いろいろな面から考え、判断するのに役立ちます。
縦軸と横軸に数値、バブルの大きさでデータの大きさを示します。
たとえば、支社ごとの売上と利益と人数を同時に表したいときに利用できます。
なお、バブルチャートは散布図の一種で、散布図の中でもデータを3つ表現できるというのが特徴的です。
各グラフの特徴については以上です。
伝わるグラフ
次に、グラフ作成のコツを紹介します。
せっかくグラフを用いても、色遣いやデザインが悪いとグラフの効果を十分に生かすことができません。
作成者の意図が伝わるデザインの特徴を初めにしっかり押さえておきましょう。
まずは、グラフの色についてです。
グラフの色を決めるときのポイントは二つです。
一つ目は、テーマカラーを決めて全体の色を統一することです。
二つ目は、強調したい部分だけ色を変えて目立たせることです。
たとえば、こちらの積み上げグラフを見てください。
色がバラバラで見栄えが悪いだけでなく、どの部分に注目して見れば良いのか分かりませんね。
それでは、色を変えてみましょう。
色が統一されて見やすくなり、強調されている部分も分かりやすくなりました。
このように、色を変えるだけで印象がガラっと変わります。
なお、テーマカラーは青や緑などの馴染みのあるカラーや、グレーにするのが無難です。
特に、強調したい部分に色をつけたい場合は、他の箇所はグレーにするのがおすすめです。
また、他にもコントラストをつけたり、強調しない部分の明度を下げるというテクニックもあります。
コントラストをつける場合は、強調する部分の色を極端にするのではなく、他の部分の色を控えめにするのがポイントです。
たとえば、こちらの円グラフを見てください。
赤色の部分はたしかに目立っているものの、全体から浮いていて違和感がありませんか?
これを目立たせない部分の色をグレーにして彩度を下げることでコントラストを出してみます。
色が統一されて見やすくなり、自然に強調されるようになりました。
また、彩度ではなく明度を下げるという方法もあります。
同じ青色でも明度を下げて段階的に色をつけることで、強調したい部分が分かりやすくなります。
このように、彩度や明度をコントロールして強調しない部分を控えめに表現するようにしましょう。
また、ページレイアウトからテーマを変更してもよいでしょう。コーポレートカラーを設定しておくのもおすすめです。
次に、特定の箇所に注目を集めたい場合に使えるテクニックを二つお伝えします。
一つ目は、データラベルを大きくする方法です。
こちらの折れ線グラフを見てください。
2020年11月の売上金額を示す115万円の部分に目がいきませんか。 データラベルを大きくするだけなのに、このように見る人の視線を変えることができます。
二つ目は、図形を挿入する方法です。
丸で囲んだり、矢印をつけたりすることで、注目を集めることができます。
この二つのテクニックを使う場合は、折れ線の色やマーカーの色は目立たない色にして、注目させたい部分との差を出すのがおすすめです。
また、データラベルをやたらと大きくしたり、派手な色使いにしたりするのはNGです。
あくまで統一感はありつつ、一つだけ色や形を変えるというのが鉄則です。
次に、資料作成で使える「見せるテクニック」を3つご紹介します。
特に社会人の方は必見のテクニックですので、ぜひ学んでおきましょう。
一つ目は、グラフの最小値と最大値を変更する方法です。
たとえば、こちらのグラフを見てください。
この二つは軸の最小値と最大値が違うだけなのですが、右側のグラフのほうが大小の変化が大きいように見えますよね。
このように、変化を大きく見せたい場合は最小値と最大値を近づけ、逆に小さく見せたい場合は最小値と最大値を遠ざけるするというテクニックがあります。
二つ目は、ダミー値を入れる方法です。
これは数値の減少部分を目立たなくさせるために有効なテクニックです。
たとえばこのような棒グラフと折れ線グラフがあったとします。
全体的には上昇しているのですが、一部下がっている部分があるのが気になりますね。
この下がっている箇所を目立たなくさせるためには、ダミー値として大きめの値を入れます。
棒グラフの場合は枠線を点線にして、薄い色で塗りつぶします。
折れ線グラフの場合は点線にしてマーク部分を変えます。
こうしてダミー値を入れることで縦軸の最大値が大きくなるため、グラフの右側に目がいくようになります。
結果的に、減少した部分が目立たなくなるという仕組みです。
三つめは、色分けをする方法です。
この方法は、主に円グラフにて使用します。
たとえば、「良い」「どちらかといえば良い」「どちらかといえば悪い」「悪い」「どちらともいえない」という項目がある円グラフがあったとします。
このとき、「良い」という意見が多いことを目立たせるには、「良い」「どちらかといえば良い」を色付けしましょう。
すると、良い意見が多いことに目が向くようになります。
グラフを作成するコツは以上です。
グラフの作成
これらのコツも取り入れながら、早速グラフを作ってみましょう。
ワークシートを見本として、動画を見ながらぜひ一緒に作成してみてください。
今回、こちらのサンプルデータを使って、グラフを作っていきます。
サンプルデータは、「Excel最強関数」で使ったあるアパレル会社の売上管理表です。
グラフを作りやすくするために、あらかじめ集計しておきました。
こちらは、SUMIFS関数で、個人別・商品分類別の売上合計を算出したものになります。
SUMIFS関数の理解を深めたい方は、「Excel最強関数」の動画をご覧ください。
それでは、このデータを使って、グラフを作成しましょう。
棒グラフ
まずは、棒グラフです。
今回は、各社員のボトムスの売上金額をグラフにしてみましょう。
まずは、グラフにしたいデータのセル範囲を選択します。
今回の場合は、K3~L8のセルをドラッグして選択します。
次に、「挿入」タブの「グラフ」グループから、「縦棒/横棒グラフの挿入」をクリックし、「2-D縦棒」の中の「集合縦棒」を選択します。
なお、データ量が大きいときには横棒グラフにすると見やすいのでおすすめです。
また、各グラフにカーソルを合わせるとグラフの特徴が表示されるので、どのグラフを使うか迷ったら確認すると便利です。
これで、棒グラフがエクセル上に作成されました。
次に、グラフのデザインを修正していきましょう。
グラフを選択した状態で、「デザイン」タブの「グラフ スタイル」グループから任意のデザインを選びます。
今回は、「スタイル7」を選んでおきましょう。
また、グラフを選択した状態で、「グラフのデザイン」タブの「グラフスタイル」グループから「色の変更」をクリックします。
今回は、「モノクロパレット3」を選んでおきましょう。
最後に、グラフの体裁を整えます。
グラフをクリックすると、グラフの隣に「+」や筆マークのボタンが表示されます。
ここからタイトルや凡例の表示、色などグラフの書式設定ができます。
まず、[+] をクリックして グラフに表示させたい要素を選択します。
今回は「データラベル」をチェックして具体的な数値が分かるようにしておきましょう。
これで、棒グラフが完成しました。
誰がどれだけ売上をあげたのか、視覚的に判断することができて分かりやすいですね。
このように、棒グラフを使えば各項目の量の大小を表すことができます。
なお、その他の細かいグラフの編集方法については、「グラフの編集」の章にてご説明します。
さらにデザインを自分好みに変えたい場合は、「グラフの編集」の章を確認しながら修正してみてください。
折れ線グラフ
次に、折れ線グラフを作成してみましょう。
今回は、アパレル会社の月毎の売上推移をグラフにしてみましょう。
まずは、K3~K15、M3~M15のセルをドラッグして選択します。
なお、離れたセルを一度に選択したい場合は、Ctrl(macの場合はcommand)を押しながら対象のセルをドラッグします。
次に、「挿入」タブの「グラフ」グループから、「折れ線/面グラフの挿入」をクリックし、「2-D折れ線」の中の「マーカー付き折れ線」を選択します。
ただの「折れ線」を使用しても良いのですが、マーカー付きにすると縦軸の日付と横軸のデータ部分が照らし合わせやすいのでおすすめです。
これで、折れ線グラフがエクセル上に作成されました。
次に、グラフのデザインを修正していきましょう。
グラフを選択した状態で、「グラフのデザイン」タブの「グラフ スタイル」グループから任意のデザインを選びます。
今回は、「スタイル2」を選んでおきましょう。
次に、グラフの体裁を整えます。
背景に色があると見づらいので、まずはグラフの背景色を変更します。
グラフを選択した状態で、「書式」タブの「図形のスタイル」グループから「図形の塗りつぶし」をクリックします。
「塗りつぶしなし」を選択して、グラフの背景色を無くします。
こうすると、データラベルが見えなくなってしまいました。 次は、データラベルの書式を設定します。
データラベルを選択した状態で、「書式」タブの「ワードアートのスタイル」グループから「文字の塗りつぶし」をクリックします。
グレーを選択し、文字色をグレーにします。
これで、背景と被らなくなりました。
でも、もう少し見やすくしたいですね。
マーカーとデータラベルが被らないように設定してみましょう。
データラベルを選択した状態で、グラフ横の[+] をクリックします。
「データラベル」の右矢印をクリックし、「上」を選択します。
これで、さらに見やすくなりました。
最後に、折れ線の書式も変更してみましょう。
折れ線のマーカー部分を選択した状態で右クリックをして、「データ系列の書式設定」をクリックします。
エクセル右サイドにデータ系列の書式設定が表れるので、バケツマークの「塗りつぶしと線」からマーカーのタブを選択します。
「マーカーのオプション」をクリックし、「組み込み」を選択してから、「サイズ」を12に変更します。
これで、折れ線グラフの完成です。
売上金額の推移が視覚的に判断することができて分かりやすいですね。
このように、折れ線グラフを使えば量の時間的な変化の状況を表すことができます。
円グラフ
次に、円グラフを作成してみましょう。
今回は、「河野 利香」さんの売上の内訳をグラフにしてみましょう。
まずは、K3~N4のセルをドラッグして選択します。
次に、「挿入」タブの「グラフ」グループから、「円またはドーナツグラフの挿入」をクリックし、「2-D円」の中の「円」を選択します。
これで、円グラフがエクセル上に作成されました。
しかし、このままではタイトルがボトムスとなっていて、凡例が河野 利香となっていますね。
これは、選択したセルの内、1列目を項目、2列目以降をデータとして判断しているからです。
そのため、1行目を項目、2行目をデータとして判断するように修正しましょう。
グラフを選択した状態で、「グラフのデザイン」タブの「データ」グループから「行/列の切り替え」をクリックします。
これで、行列が切り替わり、正しい状態になりました。
次に、グラフのデザインを修正していきましょう。
グラフを選択した状態で、「グラフのデザイン」タブの「グラフ スタイル」グループから任意のデザインを選びます。
今回は、「スタイル8」を選んでおきましょう。
また、グラフを選択した状態で、「デザイン」タブの「グラフスタイル」グループから「色の変更」をクリックします。
今回は、「モノクロパレット2」を選んでおきましょう。
次に、グラフの体裁を整えます。
"円グラフの場合は、いろいろな情報を円の上に載せたほうが見やすいです。
ですので、凡例を非表示にし、項目名と数値を円グラフの上に表示してみます。
まずは、凡例を非表示にします。 "
グラフを選択した状態で、グラフ横の[+] をクリックし、凡例のチェックを外します。
次に、円グラフ内に項目名と数値を表示します。
円グラフを選択した状態で、右クリックをして、「データラベルの書式設定」をクリックします。
「ラベルオプション」の「分類名」にチェックを入れます。
これで、円グラフが完成しました。
売上金額の内訳を視覚的に判断することができて分かりやすいですね。
このように、円グラフを使えば全体に対する割合を表すことができます。
積み上げグラフ
次に、積み上げグラフを作成してみましょう。
今回は、各社員の売上金額とその内訳をグラフにしてみましょう。
まずは、K3~N8のセルをドラッグして選択します。
次に、「挿入」タブの「グラフ」グループから、「縦棒/横棒グラフの挿入」をクリックし、「2-D縦棒」の中の「積み上げ縦棒」を選択します。
これで、積み上げグラフがエクセル上に作成されました。
次に、グラフのデザインを修正していきましょう。
グラフを選択した状態で、「デザイン」タブの「グラフ スタイル」グループから任意のデザインを選びます。
今回は、「スタイル1」のまま進めていきましょう。
また、グラフを選択した状態で、「デザイン」タブの「グラフスタイル」グループから「色の変更」をクリックします。
今回は、「モノクロパレット2」を選んでおきましょう。
次に、グラフの体裁を整えます。
このままでは、売上額が少しわかりにくいので、データラベルを表示させます
グラフを選択した状態で、グラフ横の[+] をクリックし、データラベルのチェックを入れます。
これで少し見やすくなりましたが、データラベルがグラフからはみ出ているので、棒グラフの幅を広くしましょう。
棒グラフを選択した状態で、右クリックをして、「データ系列の書式設定」を選択します。
系列のオプションから、要素の間隔を30%にします。
"これで、積み上げグラフが完成しました。
ここでもう一つ工夫をします。
今見ていただいてわかるように、データラベルの背景は、グラフの色である、青になっています。
青い背景に黒文字というのは、少し見づらいです。
ここで、文字を白に変えてみましょう。
データラベルを選択した状態で、「書式」タブの「ワードアートのスタイル」グループから、「文字の塗りつぶし」をクリックします。
白色を選択します。 これを、ボトムス、アウター、トップスの全てのラベルで行います。
これで、積み上げグラフが完成しました。 "
社員別の売上金額の内訳を視覚的に判断することができて分かりやすいですね。
このように、積み上げグラフを使えば各項目の大きさとデータの内訳を表すことができます。
ウォーターフォール
次に、ウォーターフォールグラフを作成してみましょう。
前提として、ウォーターフォールグラフは2016バージョン以降のエクセルで追加された種類です。
今回は、2016バージョン以降のエクセルを使用する想定でご説明します。
それでは、予算と売上金額の差異と、売上金額の合計値をグラフにしてみましょう。
まずは、K4~K16、O4~O16のセルをドラッグして選択します。
次に、「挿入」タブの「グラフ」グループから、「ウォーターフォール…」をクリックし、「ウォーターフォール」の中の「ウォーターフォール」を選択します。
これで、ウォーターフォールグラフがエクセル上に作成されました。
次に、グラフのデザインを修正していきましょう。
グラフを選択した状態で、「デザイン」タブの「グラフ スタイル」グループから任意のデザインを選びます。
今回は、「スタイル1」のまま進めていきましょう。
また、グラフを選択した状態で、「デザイン」タブの「グラフスタイル」グループから「色の変更」をクリックします。
今回は、「モノクロパレット7」を選んでおきましょう。
次に、グラフの体裁を整えます。
"このままだと、「合計」の部分も他の数値である「差異」と同様に扱われてしまっています。
ですので、まずは、合計のグラフの書式を変更します。 "
合計の棒グラフの部分をダブルクリックし、「データ要素の書式設定」を開きます。
系列のオプションから、「合計として設定」にチェックを入れます。
さらに、「塗りつぶしと線」を選択し、色を青色に変更します。
合計値だけグラフの色を変えるとグラフ全体が見やすくなります。
最後に、凡例の合計部分の色を変えることを忘れないようにしましょう。
凡例の合計をダブルクリックします。
凡例項目の書式設定から塗りつぶしの色を先ほどのグラフの色と同じ、青色にします。
これで、ウォーターフォールグラフが完成しました。
予想との乖離と合計を視覚的に判断することができて分かりやすいですね。
このように、ウォーターフォールグラフを使えば、数値の増減や乖離の様子とその結果の合計値を表すことができます。
バブル図
最後に、バブル図を作成してみましょう。
今回は、商品分類ごとの粗利率と在庫率、売上金額をグラフにしてみましょう。
まずは、M4~M10、N4~N10、P4~P10のセルをドラッグして選択します。
次に、「挿入」タブの「グラフ」グループから、「散布図またはバブルチャートの挿入」をクリックし、「バブル」の中の「バブル」を選択します。
これで、バブル図がエクセル上に作成されました。
今の状態だと、縦軸が売り上げ、 横軸が在庫 になっていますね。
今回は、縦軸を粗利率、横軸を在庫率にして、バブル図を作ってみましょう。
グラフを選択した状態で、「デザイン」タブの「データ」グループから「データの選択」をクリックします。
「データソースの選択」のポップアップが開くので、凡例項目の系列1を選択し、「編集」をクリックします。
系列の編集のポップアップが開くので、それぞれの項目に合うセルを選択していきます。
まず、系列名にカーソルがあることを確認し、N3を選択します。
系列Xの値はそのままで大丈夫です。
系列Yの値を消して、P4からP10を選択します。
系列のバブルサイズも消して、N4からN10を選択します。
入力をしてもよいですが、ミスを減らすためにこのようにセルを選択することをお勧めします。
「OK」をクリックして入力内容を決定し、さらに「OK」をクリックします。
これで、データと軸が正しい状態になりました。
次に、グラフのデザインを修正していきましょう。
グラフを選択した状態で、「デザイン」タブの「グラフ スタイル」グループから任意のデザインを選びます。
今回は、スタイル9にしましょう。
また、グラフを選択した状態で、「デザイン」タブの「グラフスタイル」グループから「色の変更」をクリックします。
今回は、「モノクロパレット2」を選んでおきましょう。
次に、グラフの体裁を整えます。
まずは、X軸のデータが右に寄っているので、軸の最小値と最大値を調整します。
X軸のラベルを選択した状態で、右クリックをして、「軸の書式設定」をクリックします。
軸のオプションから、境界値の最小値を0.6に、最大値を1.2にします。
このままだと、X軸のバブルが何を示しているのかわかりにくいので、Z軸にデータラベルを追加しましょう。
Z軸のバブルを選択した状態で、右クリックをして、「データラベルの追加」をクリックします。
続いて、Z軸のデータラベルを選択した状態で、右クリックをして、「データラベルの書式設定」をクリックします。
ラベルオプションから、「セルの値」にチェックを入れて、範囲の選択をクリックします。 データラベルの範囲の選択にカーソルがあることを確認し、K4からK10を選択し、OKをクリックします。
ここからは、データラベルをより見やすくします。 「Y軸」のチェックを外して、「バブルサイズ」にチェックを入れます。
区切り文字のプルダウンから「(改行)」を選択します。
これで、データラベルとセルの値がコンマではなく改行によって区別されます。
ラベルの位置は「中央」を選択します。
これで、Z軸が見やすくなりました。
次に、軸ラベルを追加します。
グラフを選択した状態で、グラフ横の[+] をクリックし、軸ラベルにチェックを入れます。
軸ラベルをクリックして、Y軸に「粗利率」、X軸に「在庫率」と入力しましょう。
軸ラベルやグラフをドラッグして、位置を調整しましょう。
また、軸ラベルを選択した状態で、右クリックをして、「軸ラベルの書式設定」をクリックします。
文字のオプションを選択し、テキストボックスを選択します。 そして、文字列の方向を横書きにします。
これで、軸ラベルが追加されました。
最後に、バブルの色を変えてみます。
Z軸のバブルを選択した状態で、右クリックをして、「データ系列の書式設定」をクリックします。
「塗りつぶしと線」の「塗りつぶし」から、「要素を塗り分ける」にチェックを入れます。
これで、それぞれのバブルの色が少しずつ違う色になりました。 さらに、ダウンの売上金額が最も多く強調したいので、ダウンだけバブルを塗りつぶしてみます。
ダウンのバブルをクリックして、塗りつぶしの色と枠線の色を選択します。
今回は同じ色にしましょう。
また、文字が見にくくなったので、今度はラベル部分をクリックして、文字のオプションをクリックします。
文字の塗りつぶしで色を白にしましょう。
背景の色に合わせて文字の色を変えることも、大事なポイントですよ。
これで、バブル図が完成しました。
3つのデータを視覚的に判断することができて、表だけよりも分かりやすいですね。
このように、バブル図を使えば、3つのデータを1つのグラフで表すことができます。
各グラフの作成方法は以上です。
グラフの編集方法
ここからはグラフの基本的な編集方法をいくつか紹介します。
各グラフの作成中に使用した機能もありますが、復習の意味も込めて、是非、今一度確認してみてください。
タイトルの編集方法
まずは、グラフのタイトルの編集方法についてです。
今回は、サンプル04を使用して説明していきます。
サンプル04のグラフは、特に修正していないため、「グラフ タイトル」というタイトルになっています。
タイトルのテキストを修正するには、タイトル上で右クリックをして、「テキストの編集」をクリックします。
今回は、「社員別の売上金額の内訳」と入力しておきましょう。
なお、シートの中にある文字列をタイトルに入れたい場合は、数式部分にイコールを入れて、セルを選択し、入力することもできます。
ちなみに、タイトルが長くなってしまった場合は改行することも可能です。
タイトルを選んだままドラッグすれば、タイトルの移動をすることができます。
また、タイトル上で右クリックして、「グラフタイトルの書式設定」をクリックしてみましょう。
文字の色、文字列の方向、角度などを調整することができます。
凡例の編集方法
次に、凡例の編集方法についてです。
凡例を効果的に用いることで、グラフの意図が、より伝わりやすくなりますよ。
凡例を追加するには、グラフを選択した状態で、グラフ横の[+] をクリックし、凡例のチェックを入れます。
また、「凡例」の右矢印をクリックし、「上」や「右」など位置を選ぶことができます。
今回は、「上」にしましょう。
凡例の名前を変更するには、グラフを選択した状態で、グラフ横のフィルターアイコンをクリックし、「データの選択」をクリックします。
凡例項目から名前を変更したい凡例を選択して、「編集」をクリックします。
系列名に凡例の名前を入力して「OK」をクリックすれば完了です。
今回は、特に変更せずそのままにしておきましょう。
また、凡例の並び順を変更することも可能です。
先ほどと同様に、グラフを選択した状態で、グラフ横のフィルターアイコンをクリックし、「データの選択」をクリックします。
並び替えたい凡例を選択して、矢印ボタンをクリックすると、凡例が移動します。
グラフの並び順変更
ところで、今、凡例の並び順とともに、グラフの並び順も自動で変わったのがわかりましたか?次は、ほかのグラフを例に、グラフデータの並び替えをやってみましょう。
ここからは、サンプル03を使用して説明していきます。
グラフを並び替える方法は二つで、元の表の順番を変更する方法と、グラフだけ順番を変更する方法があります。
まずは元の表の順番を変更する方法についてです。
サンプル03で使用している表の列の順番を入れ替えます。
切り取り&ペーストを利用して、アウター、ボトムス、トップスの順番にします。
すると、自動的にグラフの並び順が入れ替わります。
次に、グラフだけ順番を変更する方法についてです。
先ほど修正した表の列の順番は元に戻しておきます。
グラフを選択した状態で、「グラフのデザイン」タブの「データ」グループから、「データの選択」をクリックします。
※office365だとラベルのみ入れ替わりデータが入れ替わらない??
系列値の「=サンプル03!$L$4:$N$4」という箇所がグラフの並び順に対応しています。
ですので、この系列値を並び替えればグラフの並び順が入れ替わります。
今回はアウター、ボトムス、トップスと左から順に並べるとします。 並べたい順にセルを選択し、コンマで区切ってOKをクリックします。
これでグラフの並び順が入れ替わりました。
しかし、並び順を変えるのはなかなか手間なので、元の表の順番を変えたい理由が特になければ、一つ目の元の表の順番のままにするのがおすすめです?。
軸の編集方法
次に、グラフの軸の編集方法についてです。
ここからは、サンプル02を使用して説明していきます。
まずは、グラフの軸に単位を表示させてみましょう。
グラフの縦軸を選択した状態で、右クリックをして、「軸の書式設定」をクリックします。
軸のオプションから、表示単位を「万」にします。
縦軸に「万」が表示されました。
このままだと、単位が横書きになり、見づらいので、縦書きに変更します。
「万」を選択した状態で、右クリックをして、「表示単位の書式設定」をクリックします。
サイズとプロパティの配置から、文字列の方向を縦書きにします。
これで、単位が縦書きに表示されました。
また、軸の色を変えたり、グラデーションなどの効果をつけることもできます。
先ほどと同様に、グラフの縦軸を選択した状態で、右クリックをして、「軸の書式設定」をクリックします。
文字のオプションの文字の塗りつぶしから、「塗りつぶし(単色)」を選択して色を選択します。
これで、文字の色が変更されました。
また、文字の輪郭から、「線(グラデーション)」を選択します。
すると、文字の色がグラデーションに変化します。
次に、縦軸の目盛りの単位を変更してみましょう。
グラフの縦軸を選択した状態で、右クリックをして、「軸の書式設定」をクリックします。
軸のオプションから、単位の主に「400000.0」と入力します。
デフォルトでは20000ずつの目盛りだったのが、40000ずつの目盛りに変更されました。
また、軸の単位の間隔を変更してみましょう。
グラフの横軸を選択した状態で、右クリックをして、「軸の書式設定」をクリックします。
軸のオプションのラベルから、「間隔の単位」を2にします。
すると、2つごとで軸を表示することができます。
今回の例だと、間隔の単位を調整する良さが見えませんが、項目が数値や日付の場合は、利用できそうですね。
目盛り線の追加
また、グラフをより見やすくするために補助線を追加することもできます。
グラフを選択した状態で、グラフ横の[+] をクリックします。
「目盛線」の右矢印をクリックし、「第1主縦軸」「第1補助横軸」「第1補助縦軸」にそれぞれチェックを入れます。
グラフの目盛り線に縦軸と補助線が追加されました。
グラフの範囲の変更
続いて、グラフにデータを追加したい場合の対処法についてです。
グラフを作成した後に、新たなデータを追加したいという場合もあると思います。
今回は、サンプル03を使用して説明していきます。
たとえば、河野 利香さんのボトムス2の売上が30000円入ったとしましょう。
このとき、表を手動で変更しただけではグラフに反映がされません。
グラフに反映するには、グラフを選択した状態で、グラフ横のフィルターアイコンをクリックし、「データの選択」をクリックします。
「データソースの選択」のポップアップが開くので、グラフデータの範囲の矢印ボタンをクリックします。
ボトムス2のデータが入った範囲までを選択して、矢印ボタンをクリックします。
最後に「OK」をクリックすると、ボトムス2のデータがグラフに追加されました。
2軸で複合グラフ作成
次に、2軸で複合グラフを作成する方法についてです。
複合グラフとは、棒グラフと折れ線グラフなど、2種類以上のグラフを組み合わせたグラフのことを指しています。
複合グラフを使うことで、「気温と売上」「年代と売上」など複数の指標同士の関連性がより見えやすくなります。
今回は、サンプル01のグラフにダミーの平均気温データを追加して作成していきます。
売上金額を棒グラフ、平均気温を折れ線グラフにしてみましょう。
K4~K15、M4~M15、N4~N15のセルを選択した状態で、「挿入」タブの「グラフ」グループから、「複合グラフの挿入」をクリックし、「集合縦棒 - 第2軸の折れ線」を選択します。
すると、売上金額が棒グラフ、平均気温が折れ線グラフの複合グラフが作成されます。
このように、エクセルの機能により簡単に複合グラフを作成することができます。
テンプレート化
最後に、テンプレート保存についてです。
テンプレート機能を使用することで、色や文字などのデザインを他のグラフでも再利用することができます。
今回は、サンプル01を使って説明していきます。
グラフを選択した状態で、右クリックをして、「テンプレートとして保存」をクリックします。
続いて、「保存」をクリックします。
これで、グラフをテンプレートとして保存することができました。
次に、他のグラフを作成するときにテンプレートを使用してみましょう。
今回は、サンプル02の表を使います。
K3~L8のセルを選択した状態で、挿入タブのグラフグループ右下の矢印をクリックします。
「すべてのグラフ」タブからテンプレートをクリックして、先ほど保存したデザインを選択した状態で「OK」をクリックします。
すると、保存したデザインを使ってグラフが作成されます。
このようにテンプレートとして保存しておけば、同じようなグラフを複数作成するときに、時間の短縮に繋がり便利です。
なお、テンプレートを削除するには、テンプレートとして保存したファイルを削除してください。
おわりに
レッスンは以上です。
この動画で学んだことを、ぜひ明日からお役立てください。
きっと、伝わりやすいグラフで、説得力のある資料を作成できるはずです。
この動画のほかにも、Excel関数についてのレッスン、Excel機能についてのレッスンの動画をアップしています。
さらに、プログラミングに関する動画や、PythonでExcel操作を自動化するレッスンもあります。
また、キノコードでは、わかりやすく見飽きない動画制作を心がけております。
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それでは次の動画でお会いしましょう。
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