こんにちは。キノコードです。
皆さんは、「マッキンゼー緊急提言『デジタル革命の本質』」というレポートをご存知でしょうか?
このレポートには、DXを成功させるための重要なヒントが詰まっています。
例えば、次のような疑問はありませんか?
• DX(デジタル変革)とデジタル改善の違いって何だろう?
• なぜ多くの企業がDXに取り組んでいるのに、思うような成果が出ないのか?
• DXを成功させるためには、どんな人材や組織が必要なのか?
この動画では、これらの疑問を解消するために、マッキンゼーのレポートをもとに詳しく解説していきます。
DX成功の鍵となる人材育成や組織の変革、そして投資のポイントについて一緒に学んでいきましょう。
DX超入門講座で何度か取り上げましたが、「マッキンゼー緊急提言『デジタル革命の本質』」というレポートがあります。これにDX成功のためのヒントが隠されています。
詳しく解説をしていきます。
DX(デジタル変革)とデジタル改善の違い
まず、デジタル変革とデジタル改善という言葉の整理をしましょう。
DX超入門講座の4回目で話した、IT化とDX化の違いです。
デジタル変革はDX化であり、デジタル改善はDXに至っていないIT化です。
これを前提に話していきましょう。
DX成功のための人材
DX成功のための人材についてです。
DXを成功させるためには、全社員のデジタルに対する理解度を高め、必要なデジタル人材の50%以上を内製化することが求められます。
一方で、デジタル改善にとどまってしまうのは、外部ベンダーに依存してしまうことです。
外部ベンダーに依頼することのメリットはあります。
具体的には、専門知識と経験の活用できること。コスト管理を柔軟にできること。そういったメリットがあります。
しかし、ノウハウが外部ベンダーに留まるため、自社に知識とノウハウの蓄積されません。
また、外部ベンダーのスケジュールに依存しますし、依頼内容を具体的に詰めなければ前に進めることができません。
一方で、DX人材を内製化できれば、社内に専門家がいること、社内でプロジェクトを進められるので、スピードと柔軟性の向上します。
知識とノウハウの蓄積もできます。
それにより、次のプロジェクトにも活かせます。
DX成功のための組織とシステムの変革
次に組織についてです。
デジタル改善については、各部署が独自にデジタル施策を計画し、実行します。
部署ごとにデジタル化の取り組みを進めるため、全社的な一貫性に欠けることがあります。
もちろん、最初は、部署ごとのデジタル施策を進めるでもOKです。
しかし、DXは、企業全体の生産性に変革を起こすことです。
部署のDXを成功させたあとは、DXを全社に広げていきましょう。
部署で成果を出せば、その成果が評判を呼び、取り組みが広がっていくでしょう。
また、DXは、全社的に機能横断的なチームを作り、デジタル施策をアジャイルに進めていくとよいです。
これにより、迅速な意思決定と柔軟な対応が可能になります。
なぜ柔軟な対応が可能になるのでしょうか?
アジャイルでは、短いサイクルで計画、実行、レビュー、改善が繰り返されます。
アジャイル開発のスプリントという概念です。
各スプリントは通常1〜4週間の期間で行われます。
では、なぜ、迅速な意思決定ができるのでしょうか?
アジャイルチームでは、経営陣が具体的な指示を出すのではなく、目標やビジョンを設定し、その達成方法についてはチームに権限を委譲します。
つまり、経営層が権限委譲する必要があります。
権限委譲するからこそ、アジャイルチームは自己組織化され、自律的に動きます。
各スプリントの終わりにレビューを行い、フィードバックを得ます。このフィードバックを元に迅速に改善を行います。
チームメンバーは自分たちで決定を下し、迅速に行動できます。
これにより、意思決定のプロセスが短縮され、経営陣の承認を待つ必要がなくなります。
システムについても、これまでに構築してきたITインフラをつぎはぎで改善するのではなく、全体を見直して統合的なシステムを構築することが求められます。
具体的には、APIやクラウド等を活用し、柔軟な開発を可能とする新しいシステムアーキテクチャが機能していることが重要です。
DX成功のための投資とインパクト
最後のDXのインパクトについてです。
DXに必要な投資額が数十億〜数百億になっています。
しかし、これは企業規模によって異なってきます。
スモールスタートで始めることも可能です。
例えば、DX人材育成でも、e-ラーニングサービスを活用すれば一人あたり数千円から始められます。
大きく始めるのではなく、小さく始めることがポイントです。
DXにかけるコストの目安としては、営業利益の5%を基準にすると良いでしょう。
売上が1億円の企業様で、営業利益が10%。それの5%であれば、50万円がDXにかけるべきコストの目安です。
100億円の企業様であれば、5000万円ということになります。
また、小さい企業様であれば、DXに投資できる絶対金額が小さくなります。
一律、5%と考えると、DXが進まない可能性もあります。
5%を目安として、企業のビジョン・目的・目標から、必要に応じて積極投資も検討しましょう。
必要年数を見ていただくとわかるように、デジタル改善に比べDXは、2倍ほどかかる可能性があります。
一方で、リターンは大きいです。数%ではなく、数10パーセントのリターンがありえます。
例えば、1億円の企業様であれば、3%の改善であれば、300万円の売り上げアップです。
しかし、DXであれば30%のリターンもありえます。
1億円の企業様であれば、3000万円のリターンです。
100億の企業様であれば、30億のリターンもありえます。
長期的な視点での投資が求められますが、これは単なる改善では得られない大きなリターンが想定されます。
DXに対する適切な投資判断を下すための参考になさってください。
まとめ
この動画では、DXを成功させるための人材、組織とシステムの変革、そして投資とインパクトについて詳しく解説しました。
デジタル改善にとどまらず、真のDXを実現するためには、全社員のデジタル理解度を高め、DX人材を内製化することが重要です。
また、機能横断的なチームを組織し、アジャイルな手法でプロジェクトを進めることで、迅速な意思決定と柔軟な対応が可能となります。
投資においては、スモールスタートで始めつつも、長期的な視点で適切なリソースを投入することが求められます。
弊社のDX人材育成サービス「キノクエストforBiz」では、効果的なDX人材育成方法に関する豊富なナレッジとサポートを提供しております。
御社のDX推進を成功させるために、ぜひ個別相談をお申し込みください。
初回相談は無料ですので、下記フォームから、お気軽にご相談ください。
https://kino-code.com/contact-form/