【Kotlin超入門コース】06.変数 |変数は、例えるなら「箱」のこと。箱にデータを入れておくことができます【プログラミング初心者向け入門講座】

Kotlin超入門コース

この記事の執筆・監修

キノコード
キノコード    

テクノロジーアンドデザインカンパニー株式会社のCEO。
日本最大級のプログラミング教育のYouTubeチャンネル「キノコード」や、プログラミング学習サービス「キノクエスト」を運営。
著書「あなたの仕事が一瞬で片付くPythonによる自動化仕事術」や、雑誌「日経ソフトウエア」や「シェルスクリプトマガジン」への寄稿など実績多数。

はじめに

こんにちは。キノコードです。
「【5分レッスン】Kotlin超入門コース#06 変数」について説明します。

変数とは?

まず、変数について説明します。
変数は例えるなら箱のことです。
変数があることで、文字や数字などのデータを変数に入れておくことができます
また、変数を必要な時に取り出すことができます。
変数にデータを入れることを「代入」といい、取り出すことを「参照」といいます。
変数には名前をつけることができ、変数名といいます。
変数を作ることを「変数を宣言する」といいます。
初めて変数にデータを入れることを「変数の初期化」といいます。

変数の宣言

実際にKotlinのプログラムで変数を宣言してみましょう。

fun main() {
    val num:Int = 1
    println(num)
}

では、実際にKotlinのプログラムで変数を宣言してみましょう。
1という整数を代入するためのnumという変数を宣言してみましょう。
変数numに1という整数を代入してみましょう。
変数へ代入するときは、イコールを使います。
これで変数に1を代入できます。

Kotlinの変数名ルール

変数名に使える文字には、ルールがあります。
変数名には、アルファベット、数字、アンダースコア( _ )が使えます。
ルールに従い、変数名がつけられるか、あるいは、エラーになるか試してみましょう。

fun main() {
    val num:Int = 1
    val num01:Int = 2
    val num_01:Int = 3

    println(num)
    println(num01)
    println(num_01)
}

numのあとに01の数字をつける変数を作ってみます。
この変数には2を代入します。
numのあとにアンダースコア、そのあとに01の数字をつけてみましょう。
この変数には3を代入します。
それぞれの変数を表示してみましょう。
エラーにならずに、「1、2、3」が表示されました。
変数名は、数字から始めることができません。
コードを書いて試してみましょう。

fun main() {
    val num:Int = 1
    val num01:Int = 2
    val num_01:Int = 3
    val 01num:Int = 4

    println(num)
    println(num01)
    println(num_01)
    println(01num)
}

numの前に01の数字をつけてみます。
赤い波線が表示されています。
エラーです。
実行してみましょう。
やはりエラーです。

fun main() {
    val num:Int = 1
    val num01:Int = 2
    val num_01:Int = 3
    val num-01:Int = 4

    println(num)
    println(num01)
    println(num_01)
    println(num-01)
}

numのあとにハイフンをつけてみましょう。
実行してみます。
エラーです。

fun main() {
    val num:Int = 1
    val num01:Int = 2
    val num_01:Int = 3
    // val num-01:Int = 4

    println(num)
    println(num01)
    println(num_01)
    // println(num-01)
}

こちらについてはエラーになるので、コメントアウトしておきましょう。
コメントアウトとは、記述したプログラムを処理させないようにすることです。
コメントアウトは、スラッシュ2つを記述することでできます。
コメントアウトは、ショートカットでもできます。
macの場合だと「command + /(スラッシュ)」、Windowsの場合だと「[Ctrl]+[/]」でできます。
この状態で実行してみます。
エラーの部分はコメントアウトしたため、エラーにならず実行されました。
大文字と小文字は区別されます。
コードを書いて試してみましょう。

fun main() {
    val NUM:Int = 1
    val Num:Int = 2

    println(NUM)
    println(Num)
}

すべて大文字のVAR、最初だけ大文字のVarを作って数値を代入させてみましょう。
それぞれ1と2を代入してみます。
もし仮に、大文字と小文字が区別されないのであれば、両方ともに2と代入されるはずです。
実行してみます。
「1, 2」の別々の数字が表示されました。
予約語は変数名にすることができません。
予約語とは、「return」「class」「for 」「while」など、プログラミング言語ですでに役割が決まっている単語のことをいいます。

fun main() {
    val return = 1

    println(return)
}

「return」という変数をつくってみましょう。
実行してみます
エラーになります。

valとvarの違い

fun main() {
    var v_var:String = "Hello"

    v_var = "Hello World!"

    println(v_var)
}

実際にやってみましょう。
まず、varを使った場合です。
Helloを代入した後に、Hello Worldで再代入していますが、エラーにならずHello Worldが表示されました。

fun main() {
    val v_val:String = "Hello"

    v_val = "Hello World!"

    println(v_val)
}

次にvalを使った場合です。
valで初期化した変数は、後でデータを変えることができません。
実行してみましょう。
エラーになりました。

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