はじめに
こんにちは。
キノコードです。
AIエージェントという言葉を聞いたことはありますか?
最近、よく耳にする言葉だと思われる方は多いのではないでしょうか。
でも、「AIエージェントって何?」「普通の生成AIと何が違うの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
この動画は、AIエージェントについて次のような疑問を解消します。
- AIエージェントとは何?
- AIエージェントの特徴は?
- 従来の生成AIとAIエージェントの違いは?
- なぜAIエージェントがすごいのか?
この動画を見ると、AIエージェントについて人に説明ができるようになり、AIエージェントを学ぶきっかけになるでしょう。
最後までご覧ください。
ITやDXについての学びをわかりやすく発信する「キノコード」です。
私は紀貫之の子孫ですが、文章ではなくコードを書いているので「キノコード」と名乗っています。
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AIエージェントとは
AIエージェントとは、簡単にいうと、目的に合わせて自分で考えて、自分で行動するAIです。
従来の生成AIは、人間が質問をするたびに答えを返すという「対話型」でした。
しかし、AIエージェントは違います。
一度目的を伝えれば、その目的を達成するために必要な作業を自分で考えて実行してくれます。
例えば、従来の生成AIに「新規事業の案を考えて」と頼んだ場合を考えてみましょう。
従来の生成AIの場合
従来の生成AIの場合は、人間がフォルダの中から必要なファイルを探し、生成AIにアップロードして指示を出します。
必要に応じて「どんな業界ですか?」「予算はいくらですか?」「ターゲットは誰ですか?」といった追加質問に答えなければなりません。
そして、資料が完成したらファイルをダウンロードし、決められた場所に保存する作業も発生します。
AIエージェントの場合
一方、AIエージェントなら、会社情報を保存しているフォルダや自社サイトのURLを教えて、「新規事業の案を考えて」と伝えるだけで済みます。
AIエージェントは、目的を指示するだけで、作業は全部AIエージェントが行なってくれます。
つまり、AIエージェントは「自分で考えて行動する」AIなのです。
デモ
言葉だけではわかりにくいと思います。実際にデモを見てみましょう。
データ分析のデモです。こんな目的を指示します。背景としてあなたはデータ分析の専門家です。自社の営業パーソンの売上データを元に営業部の部長向けにレポートを提出したいと思っていますと伝えます。指示として営業パーソンの売上データをグラフで貸視化し傾向を分析するマークダウン形式のレポートを作成し、部長向けに分かりやすい解説をする。分析結果をもに営業戦略に生かせる仮説を3つ提案すると伝えます。他にも出力条件や出力先を伝えます 。実行します。ほら、考え始めましたよね 。AIエージェント自身が考えている 独り言が見えています。 Pythonファイルを作成していますね。
Pythonのコードも実際に書き始めています。自分でコードを実行するAIエージェントの特徴です。分析は Pythonで実行してくれています。 完成したようです。ファイルを確認してみましょう。分析に使ったPythonファイルが保存されていますね。グラフなどの図もPNGで保存されています。レポートを確認してみましょう。グラフ付きのレポートを書いてくれていますよね。最後に営業戦略に行かせる仮説を3つ提案してくれてます。
AIエージェントと従来の生成AIの違い
従来の生成AIは「賢い検索エンジン」のようなものでした。
しかし、AIエージェントは「優秀な部下」のような存在です。
目標を伝えれば、あとは自分で考えて行動してくれます。
より人間に近くなったイメージです。
従来の生成AIとAIエージェントの違いについて、表を使って解説をします。
項目 | 従来の生成AI | AIエージェント |
---|---|---|
AIはどこまで自分で判断するか?(自律性) | 人間の指示待ち | 人間の介入なしに作業完了 |
AIが操作する範囲は?(実用性) | テキスト生成のみ | 実際のファイルやデータを操作 |
AIはどのくらい作業を続けるか?(連続性) | 単発回答 | 複数のタスクを順番に実行 |
まず、 AIはどこまで自分で判断をするのか自律性についてです。
従来の生成AIは、人間から指示があるまで待機し、指示を受けて初めて動きます。
具体的には、従来の生成AIだと、人間が指示を入力して、生成AIから回答をもらって、また次の指示を入力して、という繰り返しですよね。
しかし、AIエージェントは一度目標を伝えれば、その後は人間の介入なしに作業を完了してくれます。
次にAIはどのくらい作業を続けるのか連続性についてです。
従来の生成AIは、一つの質問に対して一つの回答をするだけでした。
具体的には、従来の生成AIに「企画書を作って」と頼んでも、企画書のアイデアを提案してくれるだけで、実際にWordファイルを作成してくれるわけではありませんよね。
しかし、AIエージェントは複数のタスクを順番に、まるでチェーンのように連続して実行できます。
企画書のアイデアを考えて、構成を決めて、実際にWordファイルを作成して、さらにパワーポイントでプレゼン資料まで作ってくれるのです。
最後に、AIはどのくらい作業を続けるか?実用性についてです。
従来の生成AIはテキストを生成するだけで、「こんなコードを書いてください」と教えてくれるだけでした。
実際にコードを実行するのは人間がやらなければいけませんよね。
しかし、AIエージェントは実際のファイルやデータを操作できます。
具体的には、Pythonでのデータ分析業務なら、Pythonで必要な無料のツールをインストールをしてくれたり、スクレイピングで必要な情報を取得してくれたり、パソコンにある必要なファイルを取りにいってくれたりします。
実際にコードを書いて、実行して、結果まで出してくれるのです。
このように従来の生成AIは、都度やりとりが必要でしたが、生成AIが自分で判断してくれ、実際にファイルなども操作を勝手にしてくれ、複数のタスクを順番に実行してくれるので、従来の何倍ものスピードで作業が進みます。
私の感覚だと、作業時間が10分の1、生産性が10倍以上のイメージです。
この自律性、連続性、実用性、3つの違いで、AIエージェントはすごいんです!
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まとめ
この動画で学んだことをまとめます。
- AIエージェントは、目的に合わせて自分で考えて、自分で行動するAIです
- 従来の生成AIは「賢い検索エンジン」、AIエージェントは「優秀な部下」のような存在です
- AIエージェントは、従来の生成AIとは、3つの大きな違いがあります
- 自律性:人間の指示待ちから人間の介入なしに作業完了
- 連続性:単発回答から複数のタスクを順番に実行
- 実用性:テキスト生成のみから実際のファイルやデータを操作
- AIエージェントは従来の10倍以上のスピードで作業が進む可能性があります
- 今後、仕事の進め方を大きく変える技術になると予想されます
明日から、AIエージェントの知識を活かして、仕事の効率化を考えてみましょう!
それでは、次の動画でお会いしましょう。