【DX超入門講座】09.DXリテラシーはどうやったら身につくのか?

DX超入門講座

前回の動画は、DXリテラシー人材が多いと、DX推進が進むワケというテーマでお話をしました。
DXリテラシー人材を増やしていきたいですよね。
では、どうやったらDXリテラシー人材を育成できるのか?
私の体験談を交えて、じっくり解説していきたいと思います。

この記事の執筆・監修

キノコード
キノコード    

テクノロジーアンドデザインカンパニー株式会社のCEO。
日本最大級のプログラミング教育のYouTubeチャンネル「キノコード」や、プログラミング学習サービス「キノクエスト」を運営。
著書「あなたの仕事が一瞬で片付くPythonによる自動化仕事術」や、雑誌「日経ソフトウエア」や「シェルスクリプトマガジン」への寄稿など実績多数。

どうすればDXリテラシーは身につくのか?

私は、もともとは文系出身でした。
経歴は、デジタルマーケティングがキャリアのスタートです。
デジタルマーケティングでは、大量のデータが集まります。
それらのビッグデータをExcelを使って分析をしていました。
しかし、データ量が多いとあつかいにくい。つっこんだ分析ができないなど、かゆいところに手が届きませんでした。
そこで、PythonとSQLを習得をしました。
これがターニングポイントでした。
それから、アイディアが湯水のようにわきました。
Web広告の成果はどうなっているのか?
お客様の平均購入回数、平均の購入単価はどうなっているのか?
あるいは、季節ごとの傾向はあるのか?
こうやって上司にデータを見せたらわかりやすいのではないか?
上司が一瞬で状況を判断ができるグラフ付きのレポートをつくってみよう。
レポートや集計業務はやるのではなく、ボタンをぽちすればレポートや集計が自動化できるのでは?
これらのアイディアがどんどん湧いてきたのです。
私は、PythonやSQLという武器を手に入れたと感じました。

私はこれでDXリテラシー人材になれた

武器を手に入れた結果、どうなったか?
私は、今、DX人材育成とDXコンサルの会社をやっています。
お客様である、経営者や事業責任者の方の話を聞ければ、
それが、データやデジタル技術で実現できるのか?どのぐらいで実現できるのか?
パッと話を聞いただけでイメージがつきます。
弊社ではこの見積もりの技術を、5秒見積もりといっています。
5秒見積もりができれば、DX推進のスピードもあがります。
例えば、この5秒見積もりをアウトソーシングをしているとしたら、
アウトソーシング先に、要件を伝えて、打ち合わせをして、アウトソーシング先が持ち帰って、再度打ち合わせをして。。。
といった感じで、スピードがでません。
でも、社内のそのような人がいれば、5秒で終わります。
部署のメンバーにこういった人材がいれば、もっと早く終わります。
DXのスピードもあがりますよね。

つまり、私はPythonというプログラミング言語、SQLというデータベースを操作する言語を習得したことで、
データやデジタル技術ことがわかる人材になりました。
つまり、DXリテラシー人材になれたのです。

DX人材になる最大の近道

PythonとSQLを習得したことで、なぜDXリテラシー人材になれたのか理由を説明しますね。
私は会社員だった頃、DX推進リーダーをやっていました。
DXチームには、エンジニア以外の人もいました。
しかし、DXチームのメンバーのスキルを観察していると、すべてのメンバーがプログラミング言語とSQLができていました。
つまり、データベースとプログラムを理解していたのです。
データベースとは何か?
企業には、データベースというものがあって、そこにデータがためられている。
SQLという言語を使えば、データベースからデータを抽出することができる。
プログラミングとは何か?
プログラムは、データを使うこと、データを処理することができます。
非エンジニアであったものの、プログラミング言語とSQLができていたからこそ、
すべてのメンバーがDXチームで活躍できていたし、DXが進んだのです。
さらにいうと、私はプライベートでAI開発をしていたので、AIでできることと、できないことがわかっていました。
AIについての理解もあったため、DX推進リーダーになれたのだと思っています。

AI開発のほとんどはPythonというプログラミング言語で開発されています。
Pythonを使えて、AI開発をしていたからこそ、他のメンバーより、データとデジタル技術の理解が深かったのです。

デジタル技術は、データベースとプログラムでできています。
これらが不要なデジタル技術はないといっても言い過ぎではありません。
これらはどうやったら理解できるのか?
なんとなくもうわかりますよね。
自分で学んで、そして、アウトプットしてみることです。

デジタル技術を理解するコツ

データベースは、SQLで理解できます。
プログラミングは、Pythonで理解できます。
AIもPythonを使えれば、AI開発ができ、理解が深まります。
Pythonは、アプリ開発、業務自動化、データ分析、機械学習までできるコスパのいいプログラミング言語です。
PythonとSQLを習得すれば、データベース、プログラム、AIについて理解ができます。
そして、これらを理解していると、データとデジタル技術を活用をして、
どんなことができるのか?どのぐらいの時間をかければできるのか?がわかるのです。
データやデジタル技術に詳しくなりたいのであれば、実際にPythonやSQLを使ってみるのが近道です。

DXリテラシーとITパスポート

経済産業省のIT政策実施機関である情報処理推進機構(IPA)も、データやデジタル技術で何ができるか理解をすること、活用できることの大切さをあげています。
これを政府は、DXリテラシーといっていて、私自身もこの動画で、その言葉を使っています。

そして、政府はDXリテラシーを身につける上で、ITパスポートという資格が「特に有用」だといっています。
ITパスポートという名前ですが、実態としてはコンピュータサイエンスです。
DXをリテラシーを身につける入り口としては、ITパスポートが私自身も有用だと考えています。

しかし、私自身の経験上、ITパスポートだけでは、
IPAのいうDXリテラシーのデータやデジタル技術の利活用までは到達しないと考えています。
なぜなら、ITパスポートだとインプットだけになるからです。
アウトプットはやっていません。
私は、物事全般的に、できるようになるためには、知る、わかる、できるのステップがあると考えています。
知るわかるはインプットでカバーできます。
しかし、真の意味でのわかるというところまではインプットだけでは辿り着くのは難しいです。
また、IPAのいうデータやデジタル技術の利活用、つまり、できるまでだともっと難しいです。
できるためにはアウトプットが必要です。

受験でたとえてみます。
教科書を読んだだけで、受験は合格しますでしょうか?
難しいですよね。
問題集や過去問を解くことによって、実力はつきます。
デジタル技術やプログラミングも同じです。
インプットをするだけではなく、実際に触ってみたり、コードを書いてみたりすることが大切です。
したがって、PythonやSQLを使えるようになった方が、データの利活用ができるようになります。

DXリテラシー人材になれたら、次はDX推進人材

また、DXリテラシーが身についたあとには、DX推進人材にステップアップすることもできます。
DX推進人材は、IPAによると、5つの職種があります。
1つめ。ビジネスアーキテクト。
2つめ。デザイナー。
3つめ。データサイエンティスト。
4つめ。ソフトウェアエンジニア。
5つめ。サイバーセキュリティスペシャリスト。

私自身が、DXリテラシーを身につけたあとに、データサイエンティストになりました。
データサイエンティストのあとに、ビジネスアーキテクトの職種にもつきました。
次の動画で、DX推進人材について詳しく説明をしますね。

まとめ

前の動画でお伝えしましたが、今の時代、すべてのビジネスパーソンがDXリテラシーを身につけるべきです。
また、DX推進人材へステップアップするためには、DXリテラシーを身につける必要があります。
DXリテラシーを身につけるため、PythonやSQLを使えるようになることが近道です。
なぜなら、デジタル技術は、データベースとプログラムでできているからです。
PythonとSQLを習得すれば、データベース、プログラム、AIについて理解ができます。
私の経験上、これらが使えるようになると、DXに関するアイディアがどんどん湧いてきます。
さぁ、みなさんも勉強をしてみましょう

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キノコードを運営するテクノロジー アンド デザインカンパニーにはDX人材を育成するキノクエストforBizという法人向けサービスがあります。
キノクエストforBizでは、DXリテラシー人材を育成するベーシックプラン、DX推進人材を育成するスタンダードプランというものがあります。
ベーシックプランでは、ITパスポート、生成AI、Office系、プログラミング基礎を学習できるプランです。
今後、情報セキュリティマネジメント試験対策、生成AIパスポート対策、G検定などのコンテンツも追加していく予定です。
また、データ分析や機械学習のハンズオンの課題に挑戦できるスタンダードプランというものがあります。
データ分析、統計、アプリ開発、教師あり機械学習、教師なし機械学習、画像認識、強化学習、AWS、PowerBIやTableau、PowerAutomate、PowerAppsなど。
DX人材に必要なスキルを統合的に学習ができます。
e-ラーニングにて、いつでも学習できるようにしておき、立ち上がった人をスタンダードプランに移行するような仕組みを作っておくとよいでしょう。
企業さまのニーズにあったプランが弊社には提案可能です。
キノクエストforBizに興味がある経営者・管理者、人事担当者の方は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
https://kino-code.com/contact-form/

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