【PHP超入門コース】06.変数 |変数は、例えるなら「箱」のこと。箱にデータを入れておくことができます【プログラミング初心者向け入門講座】

PHP超入門コース

この記事の執筆・監修

キノコード
キノコード    

テクノロジーアンドデザインカンパニー株式会社のCEO。
日本最大級のプログラミング教育のYouTubeチャンネル「キノコード」や、プログラミング学習サービス「キノクエスト」を運営。
著書「あなたの仕事が一瞬で片付くPythonによる自動化仕事術」や、雑誌「日経ソフトウエア」や「シェルスクリプトマガジン」への寄稿など実績多数。

はじめに

こんにちは。キノコードです。
「【5分レッスン】PHP超入門コース#06 変数」について説明します。

変数とは?

まず、変数について説明します。
変数は、例えるなら、「箱」のことです
変数があることで、文字や数字などのデータを変数に入れておくことができます
また、変数は、必要な時に取り出すことができます。
変数にデータを入れることを「代入」といい、取り出すことを「参照」といいます。
変数には名前をつけることができ、変数名といいます。
変数を作ることを「変数を宣言する」といいます。

PHPの変数の宣言方法

コードを書いていきましょう。

<?php
$num;
$num = 1;
echo $num; 

numという変数を宣言しました。
PHPでは、変数名はドルマークで始まります。
変数の宣言はこれで終わりです。
変数numに1という整数を代入してみましょう。
変数へ代入するときは、イコールを使います。
これで変数に1を代入できます。

変数に1が代入されているか、変数を表示させてみましょう。
前のレッスンでも使いましたが、文字列や変数の中を参照するには、echoを使います。
前のレッスンではダブルクォテーションで文字列を囲いましたが、今回は変数の中を表示したいので、変数をそのまま記述します。
実行してみましょう。
「1」という整数が表示されました
numに「1」が代入されていることがわかります。

コンパイルして実行してみましょう。
「1」が表示されました。

もう1つのPHPの変数の宣言方法

変数の宣言と同時に代入することもできます。
実行してみましょう。
「1」が表示されました

<?php
$num = 1;
echo $num; 

PHPの変数名ルール

変数名に使える文字には、ルールがあります。
変数名には、アルファベット、数字、アンダースコア( _ )が使えます。
ルールに従い、変数名がつけられるか、あるいは、エラーになるか試してみましょう。

<?php
$num = 1;
$num01 = 2;
$num_01 = 3;

echo $num. "\n";
echo $num01. "\n"; 
echo $num_01. "\n";

先ほど書いた「$num」の後に記述していきます。
numのあとに01の数字をつける変数を作ってみます。
この変数には2を代入します。
numのあとにアンダースコア、そのあとに01の数字をつけてみましょう。
この変数には3を代入します。
改行して表示したい場合は、「. "\n"(ドット、ダブルクオーテーション、その中にバックスラッシュ、エヌ)」を書きましょう。
代入されているか表示させてみましょう。
実行してみます。
エラーにならずに、「1、2、3」が表示されました。

変数名は、数字から始めることができません。また、アンダースコア以外に記号を使うことができません。
ドルマークは変数の定義に使用されるので使えません。
PHPのコードを書いて試してみましょう。

<?php
$num = 1;
$num01 = 2;
$num_01 = 3;
$01num = 4;

echo $num. "\n";
echo $num01. "\n"; 
echo $num_01. "\n";
echo $01num. "\n";

numの前に01の数字をつけてみましょう。
赤い波線が表示されました。エラーです。
念の為、実行をしてみます。
やはりエラーになりました。

<?php
$num = 1;
$num01 = 2;
$num_01 = 3;
$num-01 = 4;

echo $num. "\n";
echo $num01. "\n"; 
echo $num_01. "\n";
echo $num-01. "\n";

numのあとにハイフンをつけてみましょう。
赤い波線が表示されました。エラーです。
実行してもエラーです。

<?php
$num = 1;
$num01 = 2;
$num_01 = 3;
// $num-01 = 4;

echo $num. "\n";
echo $num01. "\n"; 
echo $num_01. "\n";
// echo $num-01. "\n";

エラーの部分は、コメントアウトしておきましょう。
コメントアウトとは、記述したプログラムを処理させないようにすることです。
コメントアウトはスラッシュ2つを記述することでできます。
コメントアウトは、ショートカットでもできます。
macの場合だと「command + /(スラッシュ)」、Windowsの場合だと「[Ctrl]+[/]」でできます。
この状態で実行してみます。
エラーの部分はコメントアウトしたため、エラーにならず実行されました。

大文字と小文字は区別されます。

<?php
$num = 1;
$num01 = 2;
$num_01 = 3;
// $num-01 = 4;

echo $num. "\n";
echo $num01. "\n"; 
echo $num_01. "\n";
// echo $num-01. "\n";

すべて大文字のNUM、最初だけ大文字のNumを作って変数を代入させてみましょう。
それぞれ7と8を代入してみます。
もし、大文字と小文字が区別されないのであれば、両方ともに8と代入されるはずです。
実行をしてみます。
別々の数字が表示されました。

Pythonなどの他のプログラミング言語では、予約語は変数名に使用できません。
予約語とは、「return」「class」「for 」「while」など、プログラミング言語ですでに役割が決まっている単語のことをいいます。
しかし、PHPでは、予約語も変数名にできます。

<?php
$return = 1;
$class = 2;

echo $return."\n";
echo $class."\n";

「return」「class」という変数をつくってみます。
実行してみましょう。
表示されました。
しかし、予約語を変数名にすることはおすすめしません。
予想外のエラーが発生する可能性があるからです。
また、分かりにくいコードになってしまうので、予約語を変数名にすることは避けましょう。

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