【学習ロードマップ】AIツール「Dify」を使いこなすための4ステップ

学習ステップ

こんにちは。キノコードです。
みなさん、こんな課題を抱えていませんか?

・会社全体、部署での生成AIの活用が進まない
・会社内で生成AIの活用事例集、テンプレート集を作りたい
・テンプレート集は、誰もが使えるものだといい
・チームメンバーも生成AIのテンプレートを作れるようにしたい
・専門知識がなくても、社員全員が使えるAIの設定ができたらいい
・部署ごとに最適なAIの使い方をまとめた事例集を作りたい

企業での生成AIの活用が進むには、活用事例集やテンプレート集を作ることが有効です。
つまり、活用場面に応じて、テンプレート集を作っておくことが大切です。

それを実現するのが、Difyです。
Difyを使えば、活用事例集、プロンプト集を作ることができます。

Difyは、オープンソースのAIツールです。
オープンソースなので、自社のサーバーにDifyを構築すれば、100人でも1000人でも1万人でも無料で使えます。
プロンプト集ごとにタグをつければ、部署ごとにも展開が可能です。

この記事の執筆・監修

キノコード
キノコード    

テクノロジーアンドデザインカンパニー株式会社のCEO。
日本最大級のプログラミング教育のYouTubeチャンネル「キノコード」や、プログラミング学習サービス「キノクエスト」を運営。
著書「あなたの仕事が一瞬で片付くPythonによる自動化仕事術」や、雑誌「日経ソフトウエア」や「シェルスクリプトマガジン」への寄稿など実績多数。

Difyデモ

Difyの簡単なデモを3つ紹介します。

自動的に日報のフォーマットを作成します。ざっくりとした業務内容を書きます。「作成お願いします」と入力してクリックします。出力してもらいました。
顧客対応メール生成について説明します。先日注文した商品がまだ届かず配送状況が気になっております。いつ頃届くか教えていただけますでしょうか?
質問ですね。では実行します。このようにメールの文章が出力されました。
社内ドキュメント自動生成ワークフローを説明していきます。音声ファイルをクリックして開く。そして音声をクリックして実行を開始します。内容が表示されてスラックにも投稿されました。

どうでしたか?
とても便利だと思いませんか?

ロードマップ

Difyを使いこなせるようになるための学習ステップは4つに分かれます。
ステップ1。プロンプトエンジニアリング
ステップ2。生成AIの基礎知識
ステップ3。Difyの使い方の習得
ステップ4。実務に挑戦
順に説明をしていきますね。

プロンプトエンジニアリングについて

まず最初に学ぶべきは「プロンプトエンジニアリング」です。
プロンプトエンジニアリングとは、簡単に言ってしまうと、生成AIから、期待通りの結果を得る技術のことです。
プロンプトエンジニアリングは生成AIを扱うための土台といってもいいです。
これの理解がなければ、Difyを扱うことは難しいでしょう。

生成AIの基礎知識

次のステップは、「生成AIやLLMの基礎知識」です。
生成AIの内部の仕組みを理解していないと、Difyを活用仕切ることができません。
RAGやファインチューニングはなんなのか?ということも押さえておきましょう。
RAGやファインチューニングは、自社独自のことも学習させることです。
これをすることで、自社独自の回答ができるようになります。
DifyにもRAGの機能があります。RAGの概念についても押さえておきましょう。

Difyについて

Difyでは、ノーコードでチャットボットや業務自動化ができる生成AIアプリを作れます。
Difyでは、チャットボットや生成AIアプリを構築するために必要な、アカウントの作成から初期設定、モデルの選定、APIキーの設定まで、必要な工程がワンストップでできます。
ワークフローを構築することができますので、Agentの作成も可能です。

Difyを自社サーバーに構築すれば、かかる料金はAPIの料金だけ。

APIの利用料金は、10人の部署なら毎月10ドル(約1500円) 程度ではないでしょうか。
費用面もぐっと抑えられますよね。

実務に挑戦

プロンプトエンジニアリング、生成AIの基礎知識、そしてDifyの基本的な使い方を身につけたら、部署内でのDifyのプロンプト集作成から始めましょう。
まずは「チーム内でよく使われる業務」を一つ選んで、Difyでテンプレート化に挑戦してください。

実務で始めやすいプロジェクト例としては、次のようなものがあります。
・営業部向けに「提案書の構成案作成」「顧客への初回メール文面作成」「商談後のフォローアップメール作成」
・人事部向けに「求人票の作成支援」「面接質問集の生成」「新人研修資料の要約作成」
・マーケティング部向けに「SNS投稿文の作成」「プレスリリースの下書き作成」「キャンペーン企画のアイデア出し」
・カスタマーサポート部向けに「お客様への回答文作成」「FAQ の自動生成」「クレーム対応の初期回答作成」
・経理部向けに「月次レポートの文章作成」「予算説明資料の作成支援」「経費精算の説明文生成」

最初は3から5個のDifyによるプロンプトを組み込んだ生成AIアプリ構築から始めて、チームメンバーに使ってもらいましょう。
「このテンプレートがあると便利」という声が聞こえたら成功です。
困ったときは、生成AIに「Difyでこの機能を実現したい」「プロンプトをもっと使いやすくするには」と相談すれば、改善のヒントを教えてくれます。
まとめの前に、弊社のサービスの紹介をさせてください。

個人のお客様へ

キノクエストでは、プロンプトエンジニアリングの授業。RAGを使った生成AIのカスタマイズの授業。企業独自のLLMが構築できる授業。ノーコードで生成AIアプリを作成できるDifyの授業などがあります。
キノクエストでは、ログインしただけですぐにプログラミングを始められます。
初心者向けには、プログラミング基礎やExcelの授業、高度なものだとデータサイエンスやアプリ開発の授業もあります。
動画ごとに確認問題やキノクエスト限定の認定試験があり、知識の定着を強力にサポート。ログイン後すぐに実践できる環境で、効率的な学習が可能です。

法人のお客様へ

企業向けサービス「キノクエストforBiz」で、DX推進に必要な人材育成・研修をサポートします。
YouTubeだと著作権や利用規約の心配ですよね。
「キノクエストforBiz」では、キノコードの動画を安心して社内教育にご利用いただけます。
また、受講生の皆さまの学習状況をダッシュボードで確認でき、効果的な研修を実現できます。
オプションサービスの伴走プランをお申し込みいただけますと、キノクエストで学んだ内容を実務まで落とし込むための皆さんのお手伝い、研修の設計、学習状況のレポーティングと改善案の提案、システム開発のお手伝いもしております。
YouTube概要欄にあるお問い合わせフォームよりご連絡ください。
私が御社にあったプランをご提案いたします。

まとめ

Difyを使いこなせるようになるための学習ステップは4つです。
ステップ1。プロンプトエンジニアリング
ステップ2。生成AIの基礎知識
ステップ3。Difyの使い方の習得
ステップ4。実務に挑戦

この順番で学んでいけば、初心者の方でも無理なく、企業にとって価値のある生成AIを作ることができます。
ぜひこのロードマップを活用して、Difyの使い方をマスターしてみてください!

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