例えば、こんなシーンがありませんか?
DXを進めるにあたり、
「DXって本当に必要あるの?やらなくてもいいんじゃない?今までやらなくても大丈夫だったんだから?」
このようなまわりからの問いかけです。
DXの必要性についての共通認識がなければ、社内でストップがかかってしまいます。
とってもどかしいですよね。
この動画では、DXリテラシーをもった人材が多いと、DXが進むワケについて解説をします。
DXリテラシー人材育成する意味について理解していただけると思います。
前の動画でお話をしたDXリテラシーは覚えていますか?
1つめ。DXリテラシーのWhy。企業にDXが必要であることをわかっている。
2つめ。DXリテラシーのWhat。データとデジタル技術を活用をして、どんなことができるのか?がわかることです。
3つめ。DXリテラシーのHow。データとデジタル技術を活用をした自動化や効率化を、どのぐらいの時間をかければできるのか?がわかる。
4つめ。DXリテラシーのマインド。これからの時代、変化に対応していくために、学び・成長していくという心構えが必要であることがわかっている
DXリテラシーの2と3である「DXで何ができる?」「どのぐらいでできる?」まであれば理想的です。
しかし、まずは、1のDXの必要性。4のDXスタンス。これを全従業員へ研修されるとよいでしょう。
DXリテラシーが高い人が多いとどうなるか?
では、DXリテラシーが高い人が多いとどうなるでしょうか?
DXリテラシーを持った人が、上司や同僚にいれば、
「データの利活用は必須だよね」
「売上や利益、事業の状況をいつでも見れるようにしないと定量的な判断ができないよね」
「これって人手をかけてやらなきゃいけないことじゃないよね。ITで効率化できるよね」
「よし、DXを勧めてださい」
そんな会話がなされるはずです。
DXがスムーズに進みますよね。
また、DXのアイディアは、現場からあがってくるべきです。
現場を知っている人が、効率化すべきこと、エンドユーザーの声を知っているからです。
DXリテラシーをもつ従業員の方が多ければ多いほど、
たくさんのDXに関するアイディアがボトムアップであがってきます。
DXにおいてトップダウンなリーダーシップが大切な一方で、DXリテラシーをすべてのビジネスパーソンが身につけ、ボトムアップも実現すべきです。
つまり、トップダウンとボトムアップの両面からDXは進めるべきです。
マッキンゼーの「デジタル革命の本質」という非常に有益なレポートがあります。
このレポートでは、デジタル改善とデジタル変革、つまり、DXの違いについて解説をしています。
デジタル改善は、DXにまで至っていない場合のことを指します。
この資料に、DX実現のためのヒントがあります。
人材の部分を見てください。
デジタル改善は、「外部ベンダーにアウトソースされているため、社内のデジタル人材は限定的」
一方で、デジタル変革では、「全社員のデジタルに対する理解度が高く、
必要なデジタル人材の50%以上を内製化」と書かれています。
DXリテラシー人材とDX推進人材
用語が入り混じってしまったので、整理をします。
DXリテラシーはすべてのビジネスパーソンに身につけるべきだとお伝えしました。
これを私は、DXリテラシー人材と名付けます。
DXリテラシー人材は、経営者・管理職の方を含めたすべてのビジネスパーソンです。
そして、エンジニアやデータサイエンティストなど、実際に手を動かしてDXを進める人材がいます。
これをDX推進人材と名付けます。
マッキンゼーのレポートでは、全社員にDXリテラシーを身につけるべきだし、DX推進人材の50%以上を内製化すべきといっているのです。
DXリテラシーをもった人材が多いと、会社のDXは進む
私の経験の話をします。
私が会社員だった時、ECの会社でデータアナリストやデータサイエンティストのポジションで働いていました。
その職種との兼任で、全社のデータの利活用の推進、つまり、今でいうDX推進のプロジェクトのリーダーをやっていました。
つまり、データやデジタル技術の理解・活用については、そのECの会社の中ではトップレベルにあったと思います。
ECの会社の次の会社は、リクルートテクノロジーズという会社でした。
リクルートテクノロジーズは、リクナビ、SUUMO、カーセンサー、スタディサプリなどリクルートのサービスを、
システム開発、AI開発、マーケティング、デザインで支える専門家集団のような会社でした。
そこに転職して驚いたのは、DX人材の圧倒的な多さです。
私は前職では、トップレベルでAIやDXについて詳しかったのですが、私のような人材がゴロゴロいたのです。
また、リクルートは、紙媒体でやっていた事業を全てオンラインに移すというDXに成功した企業です。
スタディサプリのような教育をDXしている新しい事業を生み出しています。
また、indeedのようなグローバルなIT企業も抱えています。
このリクルートに入社して感じたことは、「DXが進んでいる!」ということでした。
DXのフェーズとDX人材比率
以前、こちらの動画で、デジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーションについての説明をしました。
リクルートは、デジタルトランスフォーメーションを実現した企業です。
ECの会社は、データの利活用は進んでいたものの、DXの余地が多くあり、デジタライゼーションのフェーズの会社でした。
それ以前に勤めていた会社は、Excelを使いこなせているだけで、進んだ人材であり、
テクノロジーの活用はほとんど進んでいない状態でした。デジタイゼーションの会社でした。
今までの私の経験と通しての気づきです。
全社員に対してのDXリテラシー人材・DX推進人材の割合と、DX推進度合いは比例するということです。
GAFAMのような世界的なDX企業はどうでしょうか?
調べてみました。
検索をしてみると、2015年時点で、Googleでは61,814名の従業員のうち、
23,336人が研究開発(R&D)に従事しているとのことです。
つまり、DX推進人材だけで37%です。
しかし、デジタルマーケティング担当者、UI/UXデザイナー、
ITの知識が必要なデジタルのプロダクトマネージャーやプロジェクトマネージャーなどを含めると、
おそらく50%以上がDX推進人材だと想定されます。
DXの内製化率が50%でもなく、全従業員のうちDX推進人材が50%です。
驚異の数字です。
GAFAMがTOPのDX企業であり、巨額の利益や時価総額である所以の1つだと私は考えています。
まとめと宣伝
DXリテラシー人材とDX人材の比率が多い方が、DXが進むということを、
私の経験談と、GoogleのDX人材比率から考えました。
キノコードを運営するテクノロジー アンド デザインカンパニーにはDX人材を育成するキノクエストforBizという法人向けのサービスがあります。
キノクエストforBizでは、DXリテラシー人材を育成するベーシックプラン、DX推進人材を育成するスタンダードプランというものがあります。
ベーシックプランでは、ITパスポート、生成AI、Office系、プログラミングの基礎を学習できるプランです。
今後、情報セキュリティマネジメント試験対策、生成AIパスポート対策、G検定などのコンテンツも追加していく予定です。
また、スタンダードプランでは、データ分析や機械学習のハンズオンの課題に挑戦することができます。
統計、アプリ開発、画像認識、強化学習、AWS、PowerBIやTableau、PowerAutomate、PowerAppsなど。
DX人材に必要なスキルを統合的に学習することができます。
e-ラーニングにて、いつでも学習できるようにしておき、立ち上がった人をベーシックプランからスタンダードプランに移行するような仕組みを作っておくとよいでしょう。
弊社では、企業さまのニーズにあったプランを提案可能です。
キノクエストforBizに興味がある経営者・管理者、人事担当者の方は、お気軽にお問い合わせください。
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