こんにちは。
キノコードです。
仕事をしていると、よくある場面。
思い出してください。
メールアプリで、メールの確認。
Slackで、社内メッセージの確認。
カレンダーで、今日の予定を確認。
Notionでタスク管理。
ツールをあっちいったりこっちいったり。
「AIがまとめてやってくれたらいいのに。」
それ、もうできます。
こういったツールとの連携を実現するのが、MCPという仕組みです。
この動画では、MCPとは何か、設定方法や使い方について解説します。
この動画を見れば、明日からあなたの作業の効率化が進むはずです。
MCPとは何か?
MCPとだけ聞くと、難しそうに聞こえますよね。
MCPのイメージを説明します。
オフィスをイメージしてください。
あなたの隣に、優秀な同僚(Claude Code)が座っています。
この同僚がClaude Codeです。
このClaude Codeという同僚は、頼まれた仕事ならテキパキこなしてくれます。
しかし、他の部署に任せた方がいい仕事もあります。
例えば、経理のことなら経理部に任せた方がスムーズです。
MCPは、この同僚に「電話」を渡すようなものです。
電話があれば、他部署にいつでも連絡が取れるようになります。
では、他部署とは何か?
SlackやGoogleカレンダー、GitHubといったサービスです。
MCPがあれば、Claude Codeが、今あなたが利用しているサービスと直接つながるようになります。
つまり、ClaudeCodeから、Slackのメッセージを取得したり、Googleカレンダーから予定を取得できたりします。
MCPとは「Model Context Protocol(モデルコンテキストプロトコル)」の略です。
プロトコルとは、コンピューター同士が情報をやり取りするときの決まりごとのことです。
MCPは、Claude Codeと外部サービスをつなぐための仕組みだと思ってください。
おすすめのMCP
MCPがあると、どんなことができるのでしょうか?
ここでは、おすすめのMCPを3つ紹介します。
動画の後半で全部で11種類のMCPを紹介します。ぜひ参考になさってみてください。
デモ1: Googleカレンダー
1つ目は、Googleカレンダーです。
ここに、あらかじめ用意した今週のタスクのリストがあります。
「Googleカレンダーで私の今週の予定を確認して、タスクの予定を入れて」と伝えます。
すると、タスクの内容を確認して、カレンダーに登録してくれました。
うっかり予定を入れ忘れて、ということもなくなりますね。
デモ2: Gmail
2つ目は、Gmailです。
私の過去のやりとりを元に、返信文を作ってもらいます。
「過去のメールを参考に、未返信のメッセージに返信文を作って」と伝えます。
すると、メールの返信文を下書き保存してくれました。
あなたは、内容を確認して送信するだけです。
ここで、取得した過去のメールをmdファイルとしてまとめておくのがおすすめです。次回以降、よりあなたらしい返信文を作れるようになります。
デモ3: Canva
3つめは、Canvaです。
Canvaは、デザイナーでなくても手軽にデザイン作成ができるツールです。
ClaudeCodeのスキルについて説明した動画の台本があります。
この台本を渡して、「ブログ用のアイキャッチを作って」と伝えます。
すると、ClaudeCodeからの質問に答えるだけで、アイキャッチを作成することができました。
MCPの設定方法
MCPの便利さがわかったところで、設定方法を見ていきましょう。
Claude Codeには、CLI版、VS Code版、デスクトップアプリ版、ブラウザ版の4つの使い方があります。
ファイル操作やデータ分析など幅広い仕事を任せたい場合は、VS Code版がおすすめです。
AIが作成したファイルをその場で確認・編集できます。
また、左側にフォルダ構成が見えるので、作業の流れが把握しやすいです。
この動画では、VS Code版を使って説明します。
インストール方法や使い方については、こちらの動画で説明しています。参考にご覧ください。
MCPの設定には、主に2つの方法があります。
方法1: Claudeの設定画面から設定する(おすすめ)
最も簡単な方法は、Claudeの設定画面から設定する方法です。
手順を説明します。
まず、claude.aiにアクセスします。
左のメニューから「カスタマイズ」をクリックします。
「コネクタ」(接続機能)を選択します。
すると、すぐに使えるサービスのリストが表示されます。
例えば、Googleカレンダーを連携してみましょう。
Googleカレンダーの横にある「接続」ボタンをクリックします。
連携するGoogleアカウントを選択し、認証(本人確認)を完了します。
これで接続できました。
VS Codeを再起動して設定を反映させましょう。
VS Codeの表示、コマンドパレットを選択します。
「reload」と入力して、「Webビューの再読み込み」を選択します。
再起動したら、早速、Googleカレンダーの情報を取得してみましょう。
「今日の予定を教えて」と聞いてみます。
カレンダーの情報を取得して回答してくれました。
この方法のポイントは、Claudeのアカウントに設定が保存されることです。
そのため、先ほど紹介した4つの使い方──CLI版・VS Code版・デスクトップアプリ版・ブラウザ版、どれを使っても同じ連携がそのまま使えます。
方法2: 設定ファイルで設定する
もう1つの方法は、設定ファイルに直接書く方法です。
世界中の開発者が、様々なサービス向けのMCPサーバーを公開しています。
コネクタに用意されていないサービスでも、このファイルに設定情報を書くことで連携できます。
「設定ファイルを書く」と聞くと難しそうに感じるかもしれません。しかし、心配いりません。
Claude Codeに「このサービスのMCPサーバーを設定して」と伝えれば、設定ファイルの作成を手伝ってくれます。
試しに、Notionと連携してみましょう。
Notionはコネクタにも用意されていて、実際に使う場合は方法1の方がずっと簡単です。
ここは、あくまで設定ファイル方式の説明用として、Notionを例にやってみます。
Notion側で準備が必要です。
ここでは、Notion側の準備ができた状態からスタートします。
準備ができたら、Claude Codeに「NotionのMCPサーバーを設定して」と伝えます。
APIトークンは、自分で貼り付けるようにしました。
基本的には、APIトークンやAPIキーは生成AIに渡さないようにしましょう。
生成AIに入力してはいけない内容については、こちらの動画で説明しています。
概要欄にリンクを書きますので、ご覧ください。
少し待つと、Claude Codeが設定ファイルを自動で作成してくれました。
最後に、APIトークンを指示通りに貼り付けます。
そして、VS Codeを再起動すれば、Notionと連携できるようになります。
「Notionの今週のタスクをまとめて」と聞くだけで、Claude Codeがタスクを取得して整理してくれます。
参考までに、設定ファイルの中身を見てみましょう。
ファイル名は「ドットmcpドットjson」で、JSONというファイル形式で書かれています。
設定ファイルやシステム同士のやり取りで広く使われています。
{
"mcpServers": {
"サーバー名": {
"command": "実行コマンド",
"args": ["引数"]
}
}
}
このように、サーバーの名前や、起動するためのコマンドが書かれています。
書き方を覚える必要はありません。Claude Codeに任せて大丈夫です。
使いたいサービスがあれば、まずClaude Codeに「このサービスと連携したい」と相談してみてください。
設定できるかどうか、何が必要かを教えてくれます。
MCPの仕組み
MCPの設定方法がわかったところで、仕組みを見てみましょう。
先ほどの電話をイメージしてみましょう。
同僚であるClaude Codeが電話をかけると、窓口につながります。
この窓口が、MCPサーバーです。
窓口では、合言葉のようなものを求められることがあります。
この合言葉のことを、APIトークンやAPIキーと呼びます。
正しい相手からの連携だと確認するために必要な情報です。
合言葉が正しければ、Claude Codeからのリクエストを、サービスに取り次ぎます。
そして、サービスからの結果をClaude Codeに返します。
なんとなく、イメージできましたか?
この電話のルールのことをMCPと呼びます。
MCPというルールに沿って、サービスごとにMCPサーバーが用意されています。
Slack用のMCPサーバー、Googleカレンダー用のMCPサーバー、GitHub用のMCPサーバー、といった具合です。
そして、APIトークンやAPIキーの合言葉で、あなたしかアクセスできないようにします。
このように、MCPというルールがあるので、Claude Codeが簡単に様々なサービスとつながることができる、ということです。
メリットとデメリット
ここまでMCPの仕組みと設定方法を見てきました。
ここからは、MCPを使うメリットとデメリットを整理します。
メリット
MCPを使う最大のメリットは、 今まで手作業でやっていた業務が、1つの指示で終わることです。
これまでは、「Slackで情報を確認 → コピー → ファイルに貼り付け → 整理」のように、いくつもの手順を手動で進めていたかもしれません。
MCPがあれば、「先週のSlackの課題をまとめて」と一言伝えるだけで完了します。
これまでツールを行き来して数分かかっていた作業が、一発で終わるようになります。
デメリット
一方で、注意点もあります。
セキュリティへの配慮が必要なことです。
MCPで外部サービスと連携すると、AIがそのサービスの情報にアクセスできるようになります。
どのサービスを連携するかは、慎重に選びましょう。
業務で使うサービスだけを連携し、不要な連携は外しておくことをおすすめします。
SkillsとMCPの違い
MCPのメリット・デメリットがわかったところで、よく似た機能であるSkillsとの違いを整理しておきましょう。
| 比較 | Skills | MCP |
|---|---|---|
| 比喩で例えると | 業務マニュアル | 他部署への直通電話 |
| 役割 | AIに作業手順を教える | AIの活動範囲を広げる |
| 何が変わるか | 作業の「やり方」が変わる | 作業の「範囲」が変わる |
| 例 | 議事録のフォーマットを教える | Slackの情報を取得できるようにする |
Skillsは、AIに「どうやるか」を教えるものです。
例えば、議事録をどんな形式で書くかを教えれば、毎回同じフォーマットで作ってくれます。
MCPは、AIが「どこまでできるか」を広げるものです。
Slackの情報を取得できるようにする、カレンダーを操作できるようにする、といった形で、AIの活動範囲そのものを拡張します。
スキルでできる業務を増やし、MCPでできる範囲を広げる。
そうすると、AIに任せることができる業務が格段に増え、自動化や効率化が進みます。
おすすめMCP11選
最後に、おすすめのMCP11選を紹介します。
いつも使っているサービスとClaude Codeがつながることで、できるようになることのイメージをもっていただけたら幸いです。
| 連携先 | カテゴリ | できること |
|---|---|---|
| Googleカレンダー | 予定 | 予定の確認・作成・変更 |
| Gmail | メール | メールの検索・下書き作成・送信 |
| Canva | デザイン | バナー・スライド・SNS画像の作成 |
| Outlook | メール・予定 | メールの検索・下書き、予定の確認 |
| Slack | コミュニケーション | メッセージの送受信、チャンネルの検索 |
| Microsoft Teams | コミュニケーション | チャットの確認・送信、会議情報の取得 |
| Google Drive | ファイル | ファイル・ドキュメントの検索・取得 |
| Notion | ドキュメント・タスク | ページの検索・作成、タスクの取得 |
| GitHub | 開発 | Issue作成、プルリクエスト作成、コードレビュー |
| Figma | デザイン | デザインの取得・確認 |
| Salesforce | CRM・営業 | 顧客情報・商談状況の取得、活動記録の登録 |
1つ目は、Googleカレンダー、2つ目はGmail、3つ目はCanvaです。
これら3つについては、先ほど紹介した通りです。
4つ目は、Outlookです。
クライアントからのメール内容を整理して、ネクストアクションをOutlookのタスク一覧に追加することができます。
5つ目は、Slackです。
過去1週間のチャットから、自分宛のメンションや重要なやりとりだけを抽出して、対応漏れを防ぐことができます。
6つ目は、Microsoft Teamsです。
Teams会議の文字起こしから議事録を自動で作成し、決定事項とToDoだけを取り出すことができます。
7つ目は、Google Driveです。
過去の提案書から、新しい案件に似たものを探すことができます。
8つ目は、Notionです。
Notionのタスクを取得して、今日やるべきものを優先度順にリスト化することができます。
9つ目は、GitHubです。
自分宛のレビュー依頼が来ているプルリクエストを一覧にすることができます。
10個目は、Figmaです。
デザインデータからテキストデータだけを抽出したり、HTMLと変換したりできます。
最後に11個目、Salesforceです。
今週商談予定の顧客に対して、過去の購買履歴をまとめて整理することができます。
これはほんの一部です。
いつもの業務の効率化や自動化のアイディアにご活用ください。
まとめ
この動画で学んだことを振り返りましょう。
MCPとは、AIと外部サービスをつなぐ「電話のルール」のことです。
そして、その電話をかけた先にある窓口が、MCPサーバー。
MCPサーバーは、Slack用、Googleカレンダー用、GitHub用と、サービスごとに用意されています。
設定方法は2つありました。
1つは、Claudeの設定画面から連携する方法。
もう1つは、設定ファイルに書く方法です。
MCPを使う最大のメリットは、複数サービスを横断した作業が、1つの指示で完了することです。
まずは、Claudeの設定画面から1つのサービスを連携してみてください。
SlackやGoogleカレンダーなど、毎日使っているサービスから始めるのがおすすめです。
「今日の予定を教えて」と聞くだけで、MCPの便利さを実感できます。

