プロンプトエンジニアリング超入門の第4回目です。 生成AIを使っていて、思ったような結果が得られない、そんなことはありませんか? どう依頼すればいいのか迷ってしまうことはありませんか? 次のような疑問をお持ちではないでしょうか。
・生成AIに効果的な指示を出す方法は? ・プロンプトの基本形とは何か? ・期待通りの文章を生成するにはどうすればいいの?
この動画では、これらの疑問を解消します。 プロンプトの基本形を覚えることで、生成AIに的確な依頼ができるようになります。 そして、期待通りの結果を得ることができます。 具体例を見ながら、プロンプトエンジニアリングについて、学んでいきましょう。 生成AIを効果的に活用し、業務効率を上げたい方は必見です。
ITやDXについての学びを発信する「キノコード」です。 ぜひ、チャンネル登録をお願いします。
プロンプトの基本形を覚えよう 指示を与える
生成AIを使っていると、思ったような結果が出ないことがありますよね。
そんなときに役立つのが、プロンプトの基本形です。
この基本形を覚えておけば、生成AIにどのように依頼すればいいのか迷うことがなくなります。 また、期待通りの文章を生成することができます。
具体例を見ながら、プロンプトエンジニアリングを学んでいきましょう。 まず、基本形を考えずに生成AIを使ってみましょう。 例えば、自社のホームページから次のようなメールが来たとします。
お世話になっております。○○商事の××です。
ホームページをみました。
サービスの資料をお送りいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
これに対して、「メールの返信文を書いてください。」だけと依頼をしましょう。
# クライアントからのメール
"""
お世話になっております。○○商事の××です。
ホームページをみました。
サービスの資料をお送りいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
"""
# 指示
返信文を書いてください。
「返信文を書いてください」と書いただけで、これだけの文章ができるのは効率的ですよね。 ただし、もう少し自社のアピールをしたいですよね。
背景を追加してみよう
あなたは、テクノロジー アンド デザインカンパニーという会社に勤めていたとして、法人向けには、DX人材を育成するe-ラーニングサービス「キノクエストforBiz」というサービスを提供をしていたと仮定します。 法人のお客様には、サービスの魅力を知っていただくために、お試し利用をいつも推奨しています。 また、ニーズをお伺いして、貴社オリジナルのコースを作成しています。 チームメンバーに「メールの返信文を書いておいて〜」と依頼するだけでは、良い仕事はできないですよね。 そのため、チームメンバーに依頼するように、前提の知識を生成AIにも伝えてあげましょう。
# 背景
・私の会社は、テクノロジー アンド デザインカンパニーです。
・私は、営業担当の浦上です。
・私の会社は、未経験からDX人材を育成するe-ラーニングサービス「キノクエストforBiz」を提供しています。
・お客様からホームページに問い合わせがきました。
# クライアントからのメール
"""
お世話になっております。○○商事の××です。
ホームページをみました。
サービスの資料をお送りいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
"""
# 指示
返信文を書いてください。
いい感じの返信文が返ってきました。 オリジナルコースを作成する件や、お試し利用についてご案内してくれていますよね。 さらには、会社名やサービス名も追加してくれています。
条件を追加してみよう
条件を加えてみましょう。 丁寧な言葉遣いで、会社の印象が良くなるようにしてみます。 そして、ご興味を持っていただけたら、オンラインで直接サービスのご説明する機会をいただきたい、ということを加えてみましょう。
# 背景
・私の会社は、テクノロジー アンド デザインカンパニーです。
・私は、営業担当の浦上です。
・私の会社は、未経験からDX人材を育成するe-ラーニングサービス「キノクエストforBiz」を提供しています。
・お客様からホームページに問い合わせがきました。
# クライアントからのメール
"""
お世話になっております。○○商事の××です。
ホームページをみました。
サービスの資料をお送りいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
"""
# 指示
メールの返信文を書いてください。
# 条件
以下の内容を返信文に加えてください
・貴社のニーズをお伺いをして、貴社オリジナルのコースを作成している
・1週間のお試し利用を実施している
・現在お悩みや、DXの課題などがございましたら、お気軽にご相談ください
返信文に加えて欲しい条件を入れてくれ、営業パーソンが書いているような文章にしてくれましたね。 とても良い内容だと思います。
プロンプトの基本形の具体的な説明
以上のように、丁寧にプロンプトを書くと、期待通りの文章を生成することができます。 プロンプトの基本形には、次の4つがあります。
・(Context)背景、前提 ・(Instruction)指示、命令 ・(Input Data)入力データ、参照データ ・(Output Indicator)出力の条件、出力の基準
ここでは、覚えやすいように、背景、指示、入力データ、出力条件の4つの呼び方で説明します。
プロンプトエンジニアリングは、これらのブロックを組み合わせることです。 この4つが基本形ではあるものの、ケースに応じては、入力データがないこともあります。 一方で、入力データが2つの場合もあります。 さらには、入力データも出力条件もない場合もあります。 いずれにしても、プロンプトエンジニアリングは、これらのブロックを組み合わせることで、効果的な指示やデータ生成を行うことができます。
このブロックは、暗記をしておいた方が良いでしょう。 各ブロックがどのような役割を果たし、どのように使われるかを理解することで、プロンプトエンジニアリングの精度を高めることができます。 背景、指示、入力データ、出力条件の4つについて、もう少しイメージしやすいように説明しますね。
プロンプトの基本形:背景の具体的な説明
まず、背景についてです。 「背景」は、AIに頼む理由を教える部分です。 「なぜこれをお願いするのか?」という目的を伝えます。 AIに背景を教えると、こちらの意図を理解してくれて、思った通りの答えを出しやすくなります。 たとえば、「〇〇のために」「〇〇が必要だから」などです。 背景には、前提、役割、状況、目的などを記述します。
プロンプトの基本形:指示の具体的な説明
次に指示です。 「指示」は、AIに「何をしてほしいか」を伝える部分です。 具体的にやってほしいことを詳しく教えます。やってほしいことをはっきり伝えると、期待通りの答えがもらいやすくなります。 たとえば、「文章を作ってほしい」「質問に答えてほしい」「内容をまとめてほしい」などのお願いです。 指示には、文章作成、質問、要約、分析、コーディング依頼などを記述します。
プロンプトの基本形:入力データの具体的な説明
「入力データ」は、AIが使う材料を教える部分です。 生成AIに参考になるデータを与えることで、AIの答えが正確になります。 たとえば、「このURLを参考にして」「この画像を使って」など、具体的なデータを示します。 入力データには、参考URL、引用情報、画像ファイル、検討中のアイデアなどを記述します
プロンプトの基本形:出力条件の具体的な説明
「出力条件」は、AIに「どんな形で答えてほしいか」を決める部分です。 答えの形式や文字数などを伝えて、欲しい形で返してもらいます。 たとえば、「100文字以内で答えて」「表にして出して」などです。 出力の条件には、回答例の指定、フォーマットの指定、文字数の指定、出力するファイル形式の指定、制約事項、禁止事項などを記述します。
プロンプトの基本形のまとめ
この動画で学んだことをまとめます。
・プロンプトの基本形は、背景、指示、入力データ、出力条件の4つからなる ・丁寧なプロンプトを書くことで、生成AIから期待通りの結果を得られる ・具体例を通じて、プロンプトエンジニアリングの重要性を理解した
明日から、プロンプトの基本形を意識して、生成AIに依頼してみてください。
レッスンで使ったファイルはこちら
キノクエストでアカウントの新規登録に進み、メール認証を完了します。
ログインした状態(プラン選択画面が表示されます)で下記のボタンをクリックしてください。
プロンプトエンジニアリングを学習するならキノクエスト
個人のお客様向けのキノクエストでは、生成AIの活用事例の講座、無料で簡単に生成AIアプリを作れるDifyの講座が学べます。 また、Pythonを使ったRAGやファインチューニングや、企業オリジナルなLLMを構築できる学習コンテンツもあります。 動画の確認問題やキノクエスト限定の認定試験で、知識の定着もバッチリです。ログイン後すぐに生成AIを使える環境で、あなたの学習をサポートします。
法人のお客様には、キノクエストforBizがおすすめです。 YouTubeで培った多様なコンテンツを基に、DXを加速させる企業人材を育成するeラーニングサービス「キノクエストforBiz」を提供。 キノコードの動画を著作権や利用規約を気にすることなく安心して学習することができます。 今ならリスキリング助成金の申請・確定通知を受けられれば、キノクエストの料金の60~75%が国から助成されます。 弊社の提携社労士事務所が申請などをまるっとサポート。 高い費用対効果と助成金の活用で、DX人材の育成をサポートします。
詳しくはYouTube動画の概要欄にあるURLからご確認ください。